タイムバンクの市場規模と取引高【2018年8月まで】




タイムバンクの市場規模と取引高を集計

今回は2018年8月26日までのタイムバンクの市場規模と取引高を集計しましたので、集計結果を公表します。また、集計結果についての考察や今後の予想も行っていますので、ぜひ取引の参考にして下さい。

2018年7月末までのデータについてはこちらでまとめています。今回の記事も、最終的には「時間市場レポート」8月分として作成する予定です。
 

 

2018年8月 集計結果

こちらがタイムバンクの取引開始(2018年9月21日)〜2018年8月26日までの市場規模と取引高の推移です。

データは下記計算式より算出しています。

市場規模:全銘柄の【発行時間 × 週足終値】の合計
取引高 :全銘柄の【1週間の出来高 × 週足終値】の合計

また、データは1週間刻みで、市場規模はその週の終わりの価格から算出し、取引高はその週の合計を算出しています。

市場規模の推移

上図の赤色の折れ線グラフが市場規模を表しています。

先月算出した7月29日までの市場規模は下落傾向でしたが、7月29日の2億2104万円を底値として反発、上昇トレンドとなり、8月26日には2億4250万円まで回復しました。

8月入り以降は毎週市場規模が上昇し、週に平均500万円値上がりしました。

取引高の推移

8月の4週間は、7月の4週間と比較して20%ほど取引高が上昇しました。

上昇傾向であることは上図から視覚的に分かりますが、落ち込んでいる週もありますので平均すると上昇は僅かです。

集計結果の考察

市場規模は上昇局面

8月は週に平均500万円値上がりしていることから、既存銘柄全体が上昇傾向であったことが明らかであるので、7月末まで続いた全体的な下落傾向は終了し、上昇局面に入ったとみて良さそうです。

上昇局面入りの要因は二つ

上昇局面入りの要因としては、下記2点が考えられます。

・「タイムロワイヤル極」が開始
・「時間甲子園 改」が開始
・「劇団4ドル50セント×タイムバンク」コラボキャンペーン

「タイムロワイヤル極」と「時間甲子園 改」はどちらのイベントも7月末〜8月初旬に開始されたイベントです。

この2つのイベントの特筆すべき点は、優勝賞金額が10〜30万円と高額であることです。まとまった金額が市場に放出されたことで、割安銘柄の買いに回された可能性がまず一つ考えられます。

また、「時間甲子園 改」のルールとして「前日終値より高い価格で取引する」というものがありますので、「時間甲子園 改」開催期間中は必然的に価格が上昇しやすくなります。しかもこのイベントは全銘柄が対象となるため、市場規模へ大きく影響しているものと思われます。

「劇団4ドル50セント×タイムバンク」コラボキャンペーンは最初の銘柄が8月21日に取引開始だったため、直接的な影響は軽微です。ただし、コラボキャンペーンの告知は8月10日に行われていたため、新規ユーザーや資金流入や、市場心理にプラスの影響を与えていた可能性はあります。

取引高について

取引高は若干の上昇傾向ではありますが、「タイムロワイヤル極」が大きく影響しているものと思われます。賞金額が10〜30万円に増額されたこと競争が激化し、優勝するために必要な取引金額が大きく上昇したためです。

取引高の水準は基本的にイベントに大きく左右されているのが現状です。

ただし、8月20〜26日の週については、「劇団4ドル50セント」銘柄の取引高が200万円ほど寄与しています。

今後の予想

8月はイベントやキャンペーンの成功により市場規模は回復しました。イベントの賞金額が今後も高水準のままであるかどうかは運営の判断にも依るところですが、賞金が少額(32,500円)のイベントを挟みつつ、10〜30万円の賞金額は維持されるものと予想されます。

賞金額が高水準のままであるなら、イベント参加へのインセンティブは相当なものですので、今後も全体的な値上がり傾向は維持されるものと思われます。


また、9月前半から「TBM(タイムバンクマネー)トークン」が取引金額によって配布されるようになり、1時間単位で取引高が平準化される見込みです。

トークン配布は時間売買の促進材料になっていて、常時「タイムロワイヤル」が行われている状態ですので、9月の取引高は8月より上回る見込みです。ただし、「タイムロワイヤル」が行われなくなった場合、9月の取引高は8月と同水準になる可能性もあります。

まとめ

2018年7月までは大幅な下落トレンドとなっていたので底なしの可能性もありましたが、8月はしっかり反発して下落トレンドを否定しました。取引高も弱含みではありますが回復していて、9月以降の続伸を期待したいと思います。

現状はまだまだマネーゲーム要素が強いタイムバンクですが、リワード活用促進のキャンペーンやイベントも期待したいところですね。配当が存在しないタイムバンクではリワードが非常に重要な要素です。ただ、まだ分社化したばかりでサポート体制が十分ではないかも知れず、あくまで今後の展望です。

タイムバンク全体の流れとしては、イベントの内容や報酬の大幅な変更、TBMトークン配布開始など、環境を変化させたり新しい仕組みを積極的に導入しています。非常にスピード感のある展開ですので、9月以降の数値データも期待しています。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。