タイムバンクの名物キャンペーン「キャッシュバック祭」が「ポイントバック祭」に変更になりました。
「ポイントに変わっても引き出せないだけで同じでしょ」と思ってしまいがちですが、実は、実質的に値引きであるキャッシュバックと、後で使わないといけないポイントバックには還元率に大きな差があります。
多くのユーザーはそのことを直感的にわかっていて、ポイントバック祭に変更後は盛り上がりに欠けるイベントになってしまいました。
ただ、厳密にどれだけの差があるのか理解しているユーザーは少数派なのではないでしょうか。今回は、キャッシュバック祭での還元率と、ポイントバック祭での還元率をきちんと比較してみたいと思います。
目次
キャッシュバックとポイントバックの還元率は?
キャッシュバックとポイントバックの差
さっそくですが、二つの還元方法について実質的な還元率を比較してみましょう。
キャッシュバックの実質還元率
まずはキャッシュバックでの還元率です。
ここでは、50%〜100%での実質還元率を表にしました。
キャッシュバックは値引きと同じことなので、キャンペーンで表示している還元率と実際の還元率は同じです。
キャッシュバック率 | 実質還元率 |
50% | 50% |
60% | 60% |
70% | 70% |
80% | 80% |
90% | 90% |
100% | 100% |
ポイントバックの実質還元率
一方、ポイントバックの場合はどうでしょうか?
ポイントバックの場合は、もらったポイントを使い切って、最終的にいくら分の商品を購入できるかで計算します。
ポイントバック率 | 実質還元率 |
50% | 33% |
60% | 38% |
70% | 41% |
80% | 44% |
90% | 47% |
100% | 50% |
実は、ポイントバックの場合、キャンペーンで表示されている還元率と実質的な還元率は変わってくるんですね。
差が出る原因は?
ポイントバックの場合、還元されたポイントは通常価格でしか使うことができません。
一方、現金の場合は使わないでとっておき、また値引き価格での購入に回すことも可能で、タイムバンク内でのキャッシュとポイントは重みが違います。
例えば、100%ポイントバックの場合、スーツの販売などでよくある「一つ購入するともう一つタダ」というのと同じ条件ですので、実質的には50%OFFだということになります。
100%キャッシュバックは文字通り全額返ってくるので本当にタダです。
キャッシュバックとポイントバックに差が出る原因が感覚的に分かってもらえたでしょうか。
計算方法(参考)
では、ポイントバックでの実質還元率はどう計算するのでしょうか。
70%のポイントバック祭で1,000円の商品を購入した場合、700Pをもらうことができます。
この700Pで700円の商品を購入し、ポイントを使い切ると、1,000円の出費で1,700円分の商品を手に入れることができたという事になります。
この時の実質還元率は、(1700-1000)÷1700=0.41 と計算し、41%となります。
70%がポイントで還元されても、ポイントを使い切って計算してみると、実際には41%しか得していないということなんですね。
ポイントバック祭も悪くはない?
現在行われている70%還元のキャッシュバック祭ですが、これでも決して悪くはないのかなと思います。
実際、41%も還元されるキャンペーンなんてなかなかありませんよね?これまでのキャンペーンと比べると見劣りしてしまうのは確かですが、実際の還元率を考えると、ポイントバック祭も十分お得なキャンペーンだと思います。
なぜケチったのか…100%ポイントバックの方がインパクトがあった
70%ポイントバックでも決して悪くはないのですが、いっそのこと100%ポイントバックにした方が良かったと思います。
改めてこちらの表を見てみると、70%と100%の実質還元率は9%しか変わらないんです。
ポイントバック率 | 実質還元率 |
50% | 33% |
60% | 38% |
70% | 41% |
80% | 44% |
90% | 47% |
100% | 50% |
つまり、運営的に9%負担を増やせば、よりインパクトのある「100%」を打ち出すことができたはずです。
70%ポイントバックより、100%ポイントバックの方が集客効果も話題性もあったのではないでしょうか。
まとめ
キャッシュバック祭からポイントバック祭になり、お得感としてはかなり小さくなってしまいました。
これまではキャッシュバックによる還元目当てのユーザーが多かった印象ですが、ポイントバック祭になったことでそのようなユーザーは少なくなっていくでしょう。
非常識なほどの還元策から一転、一般的な還元方法に近づいてきたタイムバンクですが、それでもユーザーに使ってもらうにはアプリの魅力を高める必要があり、現在山積している課題をしっかり解決していかなければなりませんね。