「タイムバンクには名だたる著名人がいるし、専門家になるのは難しいのでは・・・」と思っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、タイムバンクの専門家になるのは、一定の条件を満たせば誰でも可能です。一つの事柄に精通していて、熱量を持って取り組んでいれば専門家になる資格はあります。
そこで今回は、タイムバンクに上場する方法と、上場することで得られるものやできることをご紹介したいと思います。
目次
上場方法
タイムバンクへの上場方法は2通りあります。
上場を目指す方の影響力によって適切な方法がありますので、自分に合った方法を選びましょう。
上場方法① 影響力スコア
ツイッター・フェイスブック・インスタグラム・YouTubeアカウントから影響力スコア(※)が算出され、57以上(30歳以下は54以上)で上場申請を行う事ができます。
影響力スコアはトップ画面から「投票所」に入り、「スコア診断」から測定することができます。まずは測定してみてください。
フォロワー数が多ければ有利ですが、SNSをやっていなかったり始めたばかりですの方には影響力スコアを伸ばすのは難しいと思います。
スコアがあと少しの場合はSNSでの発信をがんばってスコアを上げるのも良いかもしれません(おそらく、ツイート数やいいね、リツイート数も考慮されています)。全く足りない場合は次の「投票所」からの上場を目指しましょう。
※積み上げ方式なので、ツイッター・フェイスブック・インスタグラム・YouTubeの種類が多いほど有利です。
※相当数の上場待ちとなっているので、上場済みの専門家にいないカテゴリでないと上場まで相当な期間がかかると思われます。
上場方法② 投票所
全タイムバンクユーザーから投票(※)を受け付け、投票所1位のエントリー者が決まった曜日(現在は月・水・土)に選出されます。
人気投票の結果、1位になる必要はありますが、比較的ハードルが低い上場方法です。フォロワー数などの指標に左右されず、誰にでもチャンスがあります。
専門家として活躍したいけど影響力スコアが足りない、という場合には投票所からの上場を検討してみてはいかがでしょうか。
※最後の投票から6時間経過すると再投票が可能
※TBMトークン利用(100TBM)で即再投票が可能
※500票獲得が上場の目安(2018年10月現在)
上場方法
投票所からの上場の流れをご説明します。
影響力スコアによる上場は運営とのやりとりが主になりますので、決まった手順は無いようです。
1.アプリの「お知らせ」に”事前公募への進出が決定しました”というメッセージが来ます。
2.利用規約の同意と、必要事項の入力を行います。
①個人情報の入力
・ヘッダー画像
・プロフィール画像
・略称(7文字まで)
・性別
・生年月日
・肩書き
・1秒あたりの金額
・公募/売買開始時間(希望通りにならない可能性もあります)
・経歴(20~1000文字)
②リワード設定
三つまで設定できます。
・カテゴリー
・提供方法
・同席可能な人数
・対面可能なエリア
・注意事項
・最低利用時間
・最高利用時間
③口座登録/利用規約同意
特に難しいことはありません。利用規約はしっかり読みましょう。
最後に「申請」を押します。押すと入力内容が送信されて修正不可になるので、全て確実に入力したことを確認して下さい。
3.アプリの「お知らせ」に”事前公募への進出が確定しました”の旨と、事前公募開始日時が連絡されます。このお知らせが届くまで1〜2ヶ月ほどかかることもありますので、気長に待ちましょう。
4.事前公募開始日時になると、タイムバンクユーザーからの買い注文の受け付けが開始されます。18000秒の買い注文を集めると、事前公募通過となります。期限内に18000秒の注文が集まらないと、事前公募失敗となり、上場申請は取り消されます。
ここで18000秒を集めることができるかどうかが上場への最後のハードルです。
事前公募で期限内に18000秒を集めきれないと申請は取り消され、また投票所に再エントリーしなければならなくなります。
5.事前公募通過のお知らせとともに、通常公募の開始日時が連絡されます。
6.通常公募が終了すると、時間販売完了のお知らせとともに、時間販売の報酬が残高へ付与されます。
7.通常公募開始日時になると新規上場され、取引が開始されます。
上場するとどうなる?上場した後について
晴れてタイムバンクに上場を果たすと、金銭的な利益があったり、「トーク」機能で情報発信が可能になるなど、タイムバンクでできる事の幅が大きく広がります。
ここでは、専門家になったその後について解説します。
上場で得る利益
まずは気になるお金のお話。
①時間販売の報酬
タイムバンクに上場した時、時間販売の報酬としてお金がもらえます。
金額は以下の通り。
時間販売の報酬 =発行秒数×秒単価-時間発行手数料
「発行秒数」は上場方法や時期などによって異なりますが、自分の専門家ページで確認できます。「秒単価」は申請時に自分で設定した価格です。「時間発行手数料」は時期によって変動します。
②エール
専門家はユーザーから「エール」をもらうことができ、これも専門家が得ることのできる利益の一つです。
「エール」を現金(100円)でもらった場合、【100円-手数料】を受け取ることができます。
「エール」はTBM(タイムバンク内通過。詳しくはこちら)でももらうことができ、その場合は【100TBM-手数料】を受け取ることができます。
※現金でエールするかTBMでエールするかは贈るユーザー側が決めます。
③追加販売
追加で時間を販売することも可能で、このタイミングでもお金をもらうことができます。
もらえる金額は上場時と同じく、
時間販売の報酬 =発行秒数×秒単価-時間発行手数料
です。
追加販売の場合、「発行秒数」は自分で決められますが、「秒単価」は過去60日の平均価格となります。
ただし、時間の追加販売には条件が三つあります。
条件①:上場から60日以上が経過していること
条件②:リワードやトークなどで時間が3600秒以上消費されていること
条件③:発行秒数が72000秒以下であること
条件①については自然とクリアされ、条件③については上場時の発行秒数が多くても36000秒であるため問題になりません。
追加販売の為の最大のハードルが条件②です。リワードやトークで3600秒以上を消費しなければならず、多くの専門家がこの条件をクリアできていません。
使いやすく魅力的なリワード設定をして、読みたいと思わせるトークを発信することで時間が消費され、追加販売が可能となります。
専門家が使える機能
トーク機能
タイムバンク内で専門家が情報発信する手段が「トーク」です。
テキスト、写真、ボイスが投稿できます。上でも書きましたが、良い投稿にはユーザーからエールが贈られますので、ちょっとした利益になる可能性があります。
また、投稿の閲覧に秒数設定をすることも可能。「10秒」と設定した場合、ユーザーはあなたの時間を10秒買い、消費することで投稿を閲覧することができます。
専門家キャンペーンへの参加
専門家間で競うキャンペーンに参加することができます。
これまで行われたのは、「タイムバンクコンテスト in summer」や「タイムバンクコンテストvol.2」、「トーク機能 写真・動画リリースキャンペーン」などがあり、ラジオ出演権など特別な報酬が用意されることもあります。
専門家としてメディアに登場するチャンスをもらうことができるので、キャンペーンに参加できるということも専門家になる魅力の一つですね。
「リワード」を提供する
専門家として時間を販売した以上、リワードをユーザーに提供することが至上命題となります。
リワードの内容は必要秒数はあなた次第。「専門家」ですので、得意なこと、やっていて楽しいことをリワードに設定しましょう。
ここでは、おすすめのリワード設定方針をご紹介します。
おすすめリワード設定方針①:使いやすい秒数で設定
専門家とはいえ、ユーザーとしては見ず知らずの人の場合がほとんど。いきなり数万円をつぎ込むことは普通できません。
なので、100〜500秒くらいで、気軽に利用できるリワードを一つは用意しましょう。
金額換算で、1000〜5000円くらいになると利用されやすいようです。
リワードは複数設定できますので、気軽に利用できるリワード+重めのリワード という構成がバランスが良いです。
おすすめリワード設定方針②:収入を考えて秒数を決定
リワードの秒数は最も悩ましい設定の一つです。ここでは、収入を考えて秒数を設定する方針をおすすめします。
1秒5円で時間を販売した場合、1000秒のリワードが利用されると5000円分の収入になります(販売手数料がありますので、実際はもう少し低くなります。ややこしくなるのでここでは無視)。
例えば1000秒のリワードで、あなたが販売している5000円分の商品をプレゼントする場合はトントン。3000円分をプレゼントとすれば2000円得ですし、7000円分をプレゼントすれば2000円分はサービスとなります。
考え方はいくつかあります。自分の考え方に合った設定方法を選んでください。
・タイムバンクならではの付加価値をつける・・・1000円の書籍にタイムバンク限定サインを入れれば、2000円をつけることも可能かもしれません。
・タイムバンクをPRの場として考える・・・あなたに興味のなかったユーザーもタイムバンクにはいますので、知ってもらうためのお試しとして、お得な価格でリワードを用意するのも手です。
・ファンへの還元・・・もともとのファンで、タイムバンクまで付いてきてくれるファンは相当コアです。そんなコアなファンのために、優待的に特別価格でリワードを提供するものアリかもしれません。
おすすめリワード設定方針③:現在価格をもとに秒数を設定
タイムバンクでは時間の価格が変動しますので、リワードの価格も変動します。
1秒5円で販売した時間が1秒10円に値上がりすると、あなたにとっては1000秒のリワードは5000円の収入に相当しますが、ユーザーが払う金額は10000円になります。
値上がりしても気にせず5000円分を提供することは全く問題ありません。値上がりしたということは、それが10000円の価値があるとユーザーに認められたと言えるわけですから。
しかし、それでもユーザー目線の金額に合わせたい場合は、赤字覚悟で10000円分を提供してしまうのも手です。
5000円分しかもらっていないのに10000円分を提供するのは理にかなっている部分もあります。なぜなら、追加販売では高い価格(ここの例では1秒10円)で時間が発行できるので、収入も大きくなるからです。
ユーザーが支払う金額に見合ったリワードを提供すれば、リワードが使われる頻度が高くなり、時間がつぎつぎ消費され、高い価格で追加販売ができます。好循環ですね。
あくまで自分の収益相当の提供にこだわればリワードが使われなくなり、時間が消費されず、追加販売も不可能という悪循環になるかもしれません。
専門家としての収入ベースで考えるか、ユーザーの支払い金額ベースで考えるかは専門家次第。ユーザー目線は大切ですが、継続するためには見合った収入をもらう必要がありますので、よく考えてリワード秒数を設定してください。
最後に
今回の記事で伝えたかったことをまとめると、次のようになります。
・ただし、1つのことに打ち込む熱意と継続力が必要
・専門家になるとタイムバンクの利用の幅が広がり、利益もある
・リワードは何となく設定するとうまくいかない。目的と方針を決め、使いやすいリワードと重めのリワードをバランス良く設定すると良い
やる気があって継続する人は応援してくれる人が出てきますし、タイムバンクの専門家になる資格は十分あるのではないでしょうか。
一方、お金がもらえるから、という安易な気持ちで上場することはおすすめしません。タイムバンクを退会しない限り専門家の登録が残りますし、専門家の安易な退会には罰則規定が設けられています。ユーザーからお金をもらっている以上、当然ですよね。
今回の記事では伝えきれなかったこともたくさんありますので、専門家として活躍したい方は、ツイッター(https://twitter.com/Timebank_Sokuho)のDM等いただければご協力します。
ユーザー数の伸びしろがまだまだあるタイムバンクですが、人気のリワードは確実に利用されています。
これからサービスが伸びていく事を期待していますが、人気になったら専門家になる競争率も大きくなります。今は専門家になりやすいので、チャレンジしたい人にとってはチャンスかもしれませんね。
ということで、今回はこれで以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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