【4月優待銘柄】美容家電販売「ヤーマン」が大幅減益 – 3つのポイントで行う投資判断

美容家電販売のヤーマンを3つのポイントから投資判断




ヤーマンは家庭用美容家電を製造・販売する中堅企業です。

顏に付けるだけでEMSにより表情筋を鍛える「メディリフト」が人気商品。化粧品販売やトレーニングジム運営にも手を広げ業績拡大を図っていますが、外国人観光客が減少したことによるインバウンド需要の減少を受け、2020年度業績予想を大幅に下方修正しています。

ヤーマンは株主優待を行なっており、優待カタログの金額の高さから非常に人気です。権利確定日は4月末ですので、興味のある方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、ヤーマン株を購入する上で不可欠な情報である「株価チャート」「業績」「重要な投資ポイント」について解説し、最後に株主優待内容を紹介いたします。

ヤーマンへの投資ポイント – 総合的に「弱気」予想

まずはヤーマン株を購入する上で重要となる3つのポイントをまとめました。

ヤーマン株の投資ポイント
  • ・インバウンド需要蒸発により50%以上の減益
  • ・国内向けはテレビ通販を軸に堅調
  • ・10億円、200万株を上限とする自社株買いを発表

2020年第3四半期決算によると、直近の経営成績は50%以上の減益となっており、予断を許さない状況です。

業績に大きな影響を与えているのはインバウンド需要の蒸発。海外客が減少したことで店頭販売が低迷し、輸出販売も前年度の半分近くまで落ち込んでいます。

新型肺炎による自粛ムードが短期で終われば良いのですが、最長で2年は続くと言われている中、700円前後でヤーマン株を購入することはリスクがあると考えられます。

株価700円でもPER22倍、PBR2.85倍と割安とは言い難く、証券アナリストからの目標株価は410円と低水準。

自社株買いというポジティブ材料はあるものの一時的ですので、総合して考えた結果、ヤーマンへの投資は控えたほうが良いという結論です。

ヤーマンの株価チャート

コロナショックの影響で一時は400円割れまで下落しましたが、その後切り返し、600円台にまで回復しました。

回復した要因は自社株買いです。2020年3月16日~2020年6月30日までの期間で10億円を上限とした自社株買いを発表し、翌日から多くの買いが入ったという経緯があります。

長期チャートで見ると、2018年には株価2,700円以上でしたが、業績悪化を受けて700円前後が定位置になっています。

本記事では弱気姿勢ではありますが、過去の株価を見るにポテンシャルは十分ですので、安値の今買って優待と配当を獲得しつつ、業績回復を待つ投資戦略が考えられますね。

ヤーマンの業績

業績は2019年まで毎年15%以上の成長を記録していました。

しかし、2020年の業績は一転、大幅な減収減益が予想されています。

原因は韓国・香港からのインバウンド需要の減少と説明されており、結果として前年度比-15%の売上高、50%以上の減益となる予想です。

ただし、この予想はコロナショック前のもの。中国向け販売は堅調であるという前提でしたが、新型肺炎によりインバウンド需要は壊滅状態ですので、さらなる下方修正は避けられないでしょう。

株価的には直近の業績悪化を織り込んでいる印象ですので、優待目的で買うのは十分アリだと考えます。

ヤーマンの株主優待

ヤーマンの株主優待は非常に人気が高いですが、毎年内容が変更されているため、都度確認する必要があります。

以下は2019年度の株主優待内容です。最新の株主優待情報はヤーマン公式ページに掲載されますので、優待を獲得したら確認しておきましょう。

ヤーマンの株主優待
  • ・自社商品のカタログギフト
  • ・100株以上、保有2年未満:5,000円相当
  • ・100株以上、保有2年以上:10,000円相当
  • ・500株以上、保有2年未満:14,000円相当
  • ・500株以上、保有2年以上:20,000円相当

優待の最低取得金額は6万7千円ほど。「100株以上、保有2年未満」の条件でも優待利回りは7.5%もあります。

保有2年以上なら倍の15%に跳ね上がりますので破格の優待ですね。

ただし、来年にはまた別の優待内容に変わる可能性が高い点に注意です。

まとめ

新型肺炎拡大による業績悪化が深刻なヤーマンですが、その一方で優待利回りは非常に高水準ですので、優待目的には非常に魅力的な株価となっています。

仮に新型肺炎の影響が今年で終わるのであれば業績回復を見込むことができ、株価は元の水準まで戻るでしょう。

総合的にマイナス要因が強いというのが本記事の結論ではありますが、予想次第では買い姿勢も十分考えられる銘柄ですので、ヤーマンに興味のある方はぜひ検討してみてくださいね。