【実録】イラン戦争リスクで株価が上昇した銘柄を一挙公開

米イラク戦争リスクで上昇・下落した株TOP30をご紹介




2020年の株式相場はアメリカとイランの戦争リスクと共に幕を開けました。

1月3日にアメリカにより実行されたソレイマニ司令官の殺害に対し、イランは報復攻撃を国内外に宣言。イラン国民の反米感情の高まりからイラン政権にとっても引くに引けない状況となり、アメリカとイランとの軍事衝突が現実のものになる可能性が浮上したのです。

1月8日にはイラク駐留米軍に対する報復攻撃が実行され、相互報復のエスカレートの懸念から日経平均は一時600円以上の下げを記録しました。

一方、防衛関連銘柄を中心とした一部銘柄には買いが集中した他、あまり注目されない銘柄も上昇していました。

本記事では、戦争リスクの高まりが最高潮となった1月8日の株式相場を記録し、戦争リスクにより現実に上昇した銘柄をご紹介します。

戦争リスクで上昇する「意外な銘柄」を見つけたい

本記事の目的は、戦争リスクが具現化した時に上昇する銘柄を記録し、次のリスクに備えることです。

上昇する銘柄としては、いわゆる「防衛関連株」がよく知られています。戦争が発生すると航空機・車両・銃器やその他装備品、それらに搭載される電子機器の需要が高まることで、関連企業の業績が急上昇するのではという思惑が生じるのです。

しかし、現実に戦争リスクが生じた際、意外にも下落するなどあまり当てにならないというのが実際のところ。

一方、あまり知られていない上昇銘柄も存在するはずですので、それを知っておけば、戦争リスク時に出遅れ銘柄を探す手がかりになります。

そこで今回は、イラン戦争リスクが浮上した直後の株式ランキングをスクリーンショットし、戦争リスクによるリアルな上昇率ランキング・下落率ランキングを作成しました。

イラン戦争リスクによる上昇率ランキングTOP30

1月8日の朝8時に、イランによる報復攻撃のニュースが報道され、9時の取引開始と同時に大荒れの株式相場となりました。

次の上昇率ランキングTOP30は、荒れ模様がさらに強まった10時30分時点の株式ランキングから作成しています。

戦争リスクによる株式相場のリアルをご覧ください。

戦争リスクで上昇した銘柄ランキング
順位銘柄上昇率株価
14274 細谷火工25.36%1,483
26208 石川製作所24.12%2,573
36946 日本アビオニクス22.24%1,605
48740 フジトミ19.72%425
51992 神田通信機19.39%1,244
65216 倉元製作所18.92%264
77980 重松製作所18.82%947
83377 バイク王&カンパニー18.41%238
96203 豊和工業16.18%1,077
107721 東京計器15.79%1,320
117963 興研15.03%1,645
128705 岡藤ホールディングス14.14%226
138746 第一商品13.53%344
146734 ニューテック12.6%2,297
151690 WisdomTree WTI 原油上場投資信託11.01%1,210
161552 国際のETF VIX短期先物指数9.67%5,670
173787 テクノマセマティカル9.67%1,497
187070 SIホールディングス9.32%598
192035 NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN9.04%543
208226 理経8.78%223
219685 KYCOMホールディングス6.79%566
226579 ログリー6.68%2,220
232038 原油ブル 東証ETF6.6%1,679
246659 メディアリンクス6.1%365
253161 アゼアス6.09%645
261328 金連動投信 東証ETF5.84%4,620
272929 ファーマフーズ5.24%582
284674 クレスコ4.99%3,785
292375 ギグワークス4.82%2,197
304664 J−アールエスシー4.79%831

鉄板銘柄が上位独占

防衛関連銘柄として有名な細谷火工、石川製作所、日本アビオニクス、フジトミ、神田通信機、重松製作所などがストップ高となり、上昇率ランキング上位を独占しました。

この辺りは順当なところですので、特に意外感はありません。

一方、意外にも上昇した銘柄もいくつかランクインしていますので、一つずつ見て行きましょう。

あまり知られていない、戦争リスクでの上昇銘柄

前日に材料が出た銘柄と、防衛関連株として有名な銘柄を除き、急騰した”意外な”銘柄を解説していきます。

8746 第一商品

商品先物大手の第一商品(8746)が米イラン戦争リスク勃発で+13.53%の大幅高となりました。

第一商品が上昇した理由は、手がけている先物商品の主力が金であるため。情勢緊迫に伴い、安全資産とされる金の取引が拡大するという思惑から、第一商品に買いが集まりました。

金価格が上昇するということは多くの投資家が知るところですが、金を扱う銘柄が上昇するというのはあまり知られていないのではないでしょうか。

8705 岡藤HD

第一商品(8746)と同じく、岡藤HD(8705)も先物商品を取り扱っている理由で14.14%の大幅高となりました。

1552 国際のETF VIX短期先物指数

「VIX指数」(ビックスしすう)とはVolatility Indexの略で、投資家が市場の先行きに不安を感じた際に数値が上昇する指数です。

いわゆる「恐怖指数」と言われるものであり、戦争リスクによる先行き不透明感から急上昇しました。

改めて取り上げるほどではない銘柄ですが、VIX短期先物指数は市場が不安定になったに際にチャンスがあり、いろいろな場面で使えるため紹介しておきました。

8226 理経

防衛関連銘柄で調べても出てこない理経(8226)ですが、理経は夜間戦闘時に使用される「ナイト・ビジョン」、小火器を素早く照準するために使用される「ホログラフィック・ウェポン・サイト(ホログラフ式照準具)」を手がけており、業績が拡大するとの思惑から買いが集まりました。

同社はJアラートの統合機器を手がけていることでも有名です。

9685 KYCOMホールディングス

イランからの報復攻撃として、サイバー攻撃の可能性が専門家から指摘されました。

それを受け、サイバーセキュリティ関連銘柄に幅広く買いが入り、その一角であるKYCOMホールディングス(9685)が6.79%の上昇となりました。

もっとも、KYCOMホールディングスの海外展開はアジア中心で、米国には展開していません。直接の業績寄与を期待した買いではなく、サイバーセキュリティの機運の高まりを思惑とした上昇だったと思われます。

まとめ

防衛関連株として有名な銘柄は、リスクが明らかになるとすぐにストップ高水準まで上昇してしまい、利益を出すのが難しいというのが実際です。

本記事で紹介した「意外な上昇銘柄」を活用し、もしもの時は出遅れ銘柄を探してみてください。

イラン戦争リスクによる下落率ランキングTOP30

おまけとして下落率ランキングTOP30も作成しました。

リスク発生時の下落率は各銘柄の状況によるところが大きいため、個々の銘柄について考察はしていません。

参考程度にご覧ください。

戦争リスクで下落した銘柄ランキング
順位銘柄下落率株価
12160 ジーエヌアイグループ-10.17%2226
24735 京進-10.04%878
39263 J−ビジョナリーHD-10.02%503
43186 ネクステージ-9.89%1,175
56239 J−ナガオカ-8.22%2,524
63919 パイプドHD-7.9%2,076
74772 J−ストリームメディ-7.89%245
84113 田岡化学工業-7.89%7,710
93223 J−エスエルディー-7.84%1,705
103944 古林紙工-7.79%2,946
113639 ボルテージ-7.76%654
124576 J−DWTI-7.74%584
135610 大和重-7.51%924
148023 大興電通-7.31%1,014
157859 アルメディオ-7.31%241
163934 ベネフィットジャパン-7.29%1,946
176656 INSPEC-7.28%3,310
186584 三桜工-7.28%1,134
192970 J−グッドライフC-7.26%2,427
204316 J−ビーマップ-7.1%903
216668 アドテック プラズマ-7.07%1,460
223939 カナミックN-7.05%804
236166 M−中村超硬-6.93%1,034
246846 中央製-6.93%940
258836 J−RISE-6.9%27
266574 M−コンヴァノ-6.87%1,450
273804 J−システム ディ-6.84%1,035
287065 ユーピーアール-6.83%2,837
293496 M−アズーム-6.8%3,290
306092 M−エンバイオHD-6.77%1,171




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