タイムバンクに「TBM(=タイムバンクマネー)」というアプリ内通貨が存在することをご存知でしょうか。
おそらく、知っている人は少ないのではないでしょうか。というのも、TBMはタイムバンクの裏機能である「時間トレード」に紐づいたもので、集めているユーザーはタイムバンク初期から利用していたごく一部のユーザーに限られるからです。
お買い物アプリに転身して以降、TBMの使い道は無いに等しい状況が続いています。一方で、獲得を狙うユーザーが減少した今、数円の出費で数万のTBMを獲得することが可能です。
もしTBMに価値が与えられる日が来たとしたら、「あの時集めていたユーザーは勝ち組」と言われるでしょう。
果たして、TBMが価値を持つ日が来るのでしょうか?今回は、TBMの今後について考察していきます。
目次
TBMは今のうちに獲得すべし
もしタイムバンクが将来の大ヒットアプリになる可能性を少しでも感じるなら、TBMトークンを集めておいて損はありません。
TBMトークンは将来的に価値を持つ可能性がありますが、現在は数十円の時間トレードで数万TBMを獲得できるほど取得難易度が低く、目をつけられていない今こそが集めどきです。
仮に100TBMが1円の価値になれば、時間トレードの手数料(取引価格の1.1%)に対して1000倍以上のリターンが得られる可能性があります。
今のTBMがそれほど簡単に取得できるのは、時間トレードを知っているユーザーが少なく、TBMに対して将来的価値を見出している人が少ないからです。
TBMの価値が明確になれば取得難易度が上がるため、価値が明確でない今こそがTBMトークンの集めどきだと言えるでしょう。
TBMトークンとは
そもそも「TBMトークン」について知らない方が多いと思いますので簡単に解説します。
TBMとは”タイムバンクでもらえる仮想通貨”
「TBMトークン」をざっくり言うと、”タイムバンクでもらえる特別なポイント”です。
「特別な」というのには理由があります。
TBMはブロックチェーンという、仮想通貨と同じ仕組みのプログラムにより管理・記録されていて、決済や契約を基盤とするさまざまな機能を付与することが可能となっています。
また、仮想通貨取引所に上場することで”仮想通貨成り”を果たすのではという期待もあります。
しかし、この話を始めると1記事仕上がってしまうほど深い話になりますので、今回は簡単に「TBMトークン=ポイント」として話を進めます。
TBMは時間トレードで配布される
TBMがどのようにしてもらえるかと言うと、専門家の時間を購入した際に、購入金額に応じて配布されます。
1時間ごとにTBM配布量が決まっていて、全体の取引額に対する自身の取引金額に応じてTBMが按分される、という仕組みです。
上の画像の例だと、全体の配布量96071TBMに対し、取引額が最も大きいユーザー(24円)に最も多くのTBMが割り当てられ、続けて2位、3位と取引額順にTBMが割り当てられます。
継続的に時間トレードをし続けたユーザーには、市場を活性化した報酬としてTBMが与えられる、という仕組みです。
TBM配布の仕組みについてはこちらで詳しく解説していますので、興味のある方は読んでみて下さいね。
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TBMの現在の使い道
上記のように少々ややこしいTBMですが、実は、現在の使い道は(ほぼ)ありません。
使い道がないのになぜ配布して、そしてなぜ集める人がいるのか。それは、将来、使い道が追加されて価値を持つ期待があるからです。
多い人では数千万TBMを集めていますが、仮に100TBM=1円 の価値になったとしたら、数十万円という大きな価値に化ける可能性があります。現在は集めているユーザーはごく少数ですので、数円の出費で10万TBMを獲得できることがあるほど。
どのような使い道になるかは未知数ですが、タイムバンクの事業が成功したら、初期ユーザーへの「お礼」としてそれなりのリターンが想定でき、タイムバンクの将来を期待するユーザーとしてはぜひ集めておきたいものなのです。
そこで次に、将来あり得る使い道を考察してみましょう。
TBMの将来の使い道を予想
ポイントと交換可能になる
将来の使い道としてまず考えられるのが、タイムバンクのお買い物ポイントと交換できる、という使い道です。
TBMは合計14億7000万TBMが配布される予定ですが、仮に100TBM=1ポイント(=1円)という交換比率なら、保有者への還元は合計1470万円分。
ポイントはタイムバンク内で必ず消費されるということもあり、これくらいの交換比率であれば十分期待できるでしょう。
しかし、単なるポイントと交換にしてしまっては「何のためのブロックチェーンだったのか」と突っ込まざるを得なくなります。ポイントとの交換は、TBM保有者を納得させるための最後の手段だと思います。
タイムバンクの株式と交換できる
個人的に期待しているのは株式との交換です。
タイムバンクは株式会社ですので株が発行されています。TBMトークン保有者は投資経験者が多いということもあり、タイムバンク株式との交換となれば大きな話題となるでしょう。
2020年1月には投資ファンドからの投資を受けたタイムバンクですので、将来的には株式市場への上場を目指していると予想されます。TBMトークンと株式を交換することで、株主数を増やす、タイムバンクの”応援団”を増やす、時間トレードが活発化するという効果が期待できます。
取引所に上場して”仮想通貨成り”を果たす
他に機能が付与される前提ですが、TBMトークンが仮想通貨取引所に上場する可能性が考えられます。
実際、以前には取引所に上場を目指すと発表されたことがありましたが、コインチェック事件を契機とした規制強化で頓挫したという経緯があります。
法制度や世間の風向きが変われば再び上場を目指すことは十分あり得るでしょう。
TBMが廃止される可能性は?
将来的にTBMが廃止される可能性は十分あると思います。
個人的には、約50%の確率で大した使い道なく消滅してしまうのではと予想しています。
というのも、タイムバンクはベンチャー企業であり、安定した収益を出せるようになるまで生存できるかどうかは未知数だからです。
“50%”という数字は、タイムバンク代表である佐藤航陽さんのインタビュー記事からいただいています。
「難しいことにチャレンジするときの自信のほどはいかがですか?」
「半々というところです。自分の中で「成功率50%」と思ったことだけに挑戦してきましたから。「成功率80%」ではできて当たり前で、時間の無駄です。難易度が高いチャレンジだと、仮に失敗しても「自分の時間を使ってチャレンジした価値があった」と自分で納得できますしね。」
https://www.nomura.co.jp/el_borde/feature/0002/
タイムバンクは佐藤航陽さんにとって”難しい挑戦”のはずですので、その成功率は50%と見積もられているのではないでしょうか。
TBMの今後まとめ
将来価値を持つかもしれないTBM。
時間トレードが廃止になればTBMも廃止になる可能性が高く、時間トレードが盛り上がっていない現場からはTBMに価値が付与される道筋は付いていません。
だからこそ、現在は数円で万単位のTBMを獲得することが可能となっていますが、タイムバンクの事業が成功した暁には、初期ユーザーに対するリターンとしてTBMに価値が与えられることでしょう。
タイムバンクが成功するか、失敗するか。TBMを集めるかどうかはあなたの予想次第ということになりますが、もし成功することを予想するなら、これからTBMを集めることをお勧めします。