株主優待の到着日は公式発表されておらず、いつ届くのか正確な情報がありません。
優待到着日は、郵送である都合上、地域や休日の入り方によって若干の差が出てしまいます。そのため、公式発表では「〜月下旬」といった具合にぼかして発表するのが一般的です。
しかし、基本的に例年2〜3日程度の誤差しかありませんので、ほぼ正確な到着日を把握することは可能です。
そこで本記事では、2021年の到着日の実績をご紹介し、今後の到着日の目安にしていただければと思います。
目次
ヤマダHDの株主優待到着日
優待の到着日は、ズバリ「7月1日」
2021年3月末の株主優待は7月1日に届きました。
権利確定からおよそ3ヶ月後に到着するというスケジュール感です。
KDDIやJR東日本など有名どころの株主優待と比較すると、ヤマダHDの株主優待は遅めの到着です。
前回分と同時に使えないタイミング
前回の株主優待は6月30日が期限でしたので、ギリギリ同時に使えないタイミングで到着しました。
ヤマダHD的には、別々に使ってもらった方がメリットになりますので、前回分の期限が切れてから到着するようにしているのでしょう。
下手に次回の優待到着を待つよりも使える時に使ってしまうのが吉です。
期限はちょうど半年後
7月1日に届いて12月末が使用期限なので、利用できる期間はちょうど半年です。
ヤマダHDの優待については新型コロナによる期限延長はありません。
期限が切れてしまうと交渉の余地なく使えなくなってしまいます。すぐに使わない場合はカレンダーに書いておくなど忘れないようにしましょう。
ヤマダHDの配当振込日
6月28日に着金
2021年3月末の配当は6月28日に証券口座に着金しました。
優待より3日早い到着です。
私はLINE証券でヤマダHDの株を保有していますが、LINE証券は配当の着金が早い傾向にあります。
おそらく、LINE証券以外で保有している場合は6月30日着金だったはずです。
その点、LINE証券では数日早く配当を次の投資に回すことができ、他の証券口座より有利だと言えます。
例年の配当振込日は?
過去のIR資料から、例年の配当振込日を調べて表にしてみました。
権利確定日 | 配当振込日 |
---|---|
2021年3月末 | 6月30日(水) |
2020年3月末 | 6月29日(月) |
2019年3月末 | 6月28日(金) |
2018年3月末 | 6月29日(金) |
2017年3月末 | 6月30日(金) |
例年6月末が配当振込日となっている点は共通です。
1〜2日は前後する可能性があるようで、6月28日〜30日の間に振り込まれる、というのが例年の傾向です。
配当振込日の調べ方
実は、配当振込日はIR資料に公開されています。
ヤマダHDの場合、5月上旬の決算発表資料に記載されていますので、事前に振込日が知りたい場合は決算短信などを確認しておきましょう。
振込日は、決算短信冒頭の「配当支払開始予定日」に記載されています。
優待継続or廃止の見通し
新型コロナで優待廃止の企業が増加
投資ブームの一翼を担ってきた株主優待ですが、新型コロナで多くの企業が苦しくなり、2020年度は10年ぶりに実施企業が減少しました。
また、株主優待は大口投資家にはほとんどメリットがありません。優待より配当を優先すべきという声が年々高まり、優待廃止の圧力となっています。
ヤマダHDは配当と同等の株主優待を実施していることから、決して他人事ではありません。
2021年度から優待改悪を実施
すでにご存知の方も多いと思いますが、ヤマダHDは2021年度から優待額を実質半分にする改悪を実施しました。
以前は100株1年未満の保有で3,000円分、100株1年以上の保有で5,000円分がもらえる破格の優待内容でした。
しかし、優待目的の個人投資家が急増し、それに伴ってヤマダHD側の優待負担が増加。ついに耐え切れなくなり、優待改悪に踏み切りました。
優待廃止の可能性あり
改悪されたばかりなので、2022年度までは廃止される可能性は薄いと思われます。
しかし、改悪したとはいえ、配当18円(2020年度)に対して1株15円相当の株主優待はやはり負担です。優待を廃止して配当に回し、大口投資家を呼び込む、とした方が株価にも好影響を与えるでしょう。
個人投資家数が十分すぎるほどに増え、しかも廃止の機運が高まっている今、今後優待が廃止される可能性は否定できません。
まとめ
ヤマダホールディングスの株主優待・配当の到着日を紹介した上で、今後の株主優待の見通しについて考察してみました。
優待到着は7月1日から数日以内、配当振込は6月28日〜30日になると見て間違いないでしょう。
株主優待の見通しについては、今後2年程度は現状が維持されるものの、それ以降はさらなる改悪や廃止の可能性が高まると見ています。
近年は”物言う株主”が台頭し、大口投資家が積極的に意見する潮流ができています。大口投資家は優待ではなく配当を求めるため、優待廃止の機運が高まることになりそうです。
優待目的でヤマダHDに投資している人は今後の流れを注視しておきましょう。
あくまで予定日なので着金日を確約するものではありませんが、基本的に決算短信に書かれた日付に着金します。