株主優待にはいろいろな種類がありますが、その中でもカタログギフト形式の優待は特に人気です。
「後で選べる」という楽しみはカタログギフトならでは。また、”〜円相当”と表示されているので価値がわかりやすく、優待利回りがはっきり計算できるのもメリットです。
本記事で紹介するフォーカスシステムズ(4662)もカタログギフト形式の株主優待が有名な銘柄で、配当と合わせた利回りの高さや、オンラインサイトで簡単に申請できる手軽さ、そして他銘柄の株主優待と合算できるという特徴があります。
また、フォーカスシステムズの業績は順調に拡大していることから、安心して長期保有できる銘柄でもあります。
それでは、フォーカスシステムズの株主優待がおすすめな3つの理由を紹介していきます。
目次
保有株数に応じたポイントで2,000点以上から好きな商品を選べる
フォーカスシステムズの株主優待は「プレミアム優待クラブ」というオンラインカタログギフトです。
株式保有者には株数に応じたポイントが付与され、ポイントを消費することで商品をもらうことができます。
株数とポイント付与数の関係は次の通りです。
- 200〜299株:1,000ポイント
- 300〜399株:2,000ポイント
- 400〜499株:3,000ポイント
- 500〜599株:4,000ポイント
- 600〜699株:5,000ポイント
- 700〜799株:6,000ポイント
- 800〜899株:7,000ポイント
- 900〜999株:8,000ポイント
- 1,000〜1,999株:9,000ポイント
- 2,000〜2,999株:18,000ポイント
- 3,000株〜:2,300ポイント
3月末の権利確定日に株を保有することで優待を獲得でき、6月中旬頃に株主優待獲得のお知らせが届きます。
そのお知らせにはプレミアム優待クラブのログインパスワードが記されていて、ログインすると株数に応じたポイントが付与されている、という仕組みです。
優待商品は食べ物やお酒、その他さまざまなジャンルが2,000点以上用意されていますが、その充実したラインナップの秘密は、プレミアム優待クラブは複数の企業が優待として利用している、という点にあります。
それによって優待の仕組みが効率化され、1つの企業の優待としては非常に豪華な品ぞろえになっています。
また、統一されていることで他銘柄で獲得したポイントと合算することが可能というメリットもあります。
フォーカスシステムズだけでポイントを獲得して使ってもよし、他銘柄のポイントと合わせてより豪華な優待を獲得しても良し、という使い勝手の良い株主優待というわけです。
配当利回り+優待利回りが約3%で優秀
優待内容だけでなく、利回りも優れています。
株主優待の価値は200株(約17万円)で1,000円ですので、優待利回りとしては0.58%。
さらに、100株につき2,000円の配当がもらえ、配当利回りとしては2.35%。
それらを合わせた総合利回りは2.91%となり、約3%の利回りは市場全体を見ても優秀な部類であると言えます。
利回りが高ければ仮に株価が下がっても元を取りやすいという点も安心材料です。
順調な業績で、目標株価1,100円という予想も
フォーカスシステムズはシステム開発・セキュリティ関連事業を手がけるIT企業です。
社員数は1,200人以上と会社規模が大きく、売り上げの3割を公共事業が占めるため業績が安定しています。
また、近年はサイバーセキュリティへの注目度が年々高まっていることも追い風となり、売上高と営業利益が順調に拡大しています。
マネックス証券より
好調な業績から証券会社からは目標株価1,100円(強気)のレーティングがつけられていますが、現在の株価は850円ですので、うまくいけば優待と配当を獲得した上で、さらに売却益も得られる可能性も十分ありますね。
フォーカスシステムズ株主優待の注意点
オンラインカタログ形式で使い勝手の良い株主優待ですが、注意点もあります。
商品交換期限は3ヶ月
まず、商品交換期限は優待が発送されてから3ヶ月という点に要注意です。
例えば、2020年度の交換期限は6月12日〜9月30日となっています。
ただし、優待ポイントの有効期限を伸ばす方法もあり、優待ポイントを「WillsCoin」に交換することで、有効期限を交換日から1年間に伸ばすことができます。
また、WillsCoinの場合はクレジットカード決済を併用することができ、商品選びの幅が広がります。
100株では優待対象にはならない
フォーカスシステムズの株主優待は200株からで、100株では優待の対象となりません。
大抵の銘柄は100株からが対象ですので勘違いしやすいポイントです。
実際にフォーカスシステムズの株主優待を獲得した投資体験
私は2017年にフォーカスシステムズに200株投資し(購入時の株価は930円)、これまで4回にわたり株主優待を獲得しました。
200株での累計配当は14,700円、優待は5,000円分を獲得した一方、含み損が約16,000円(現在の株価850円で計算)あります。
株価は下がってしまったものの、3,700円は得している計算ですので悪くはありません。
フォーカスシステムズは配当が高く、長期で保有すれば下落リスクを吸収することができるのも、初心者におすすめできる理由の一つです。
「フォーカスシステムズの株主優待がおすすめできる3つの理由」まとめ
フォーカスシステムズは安定した経営状態で投資しやすく、優待内容・配当ともに十分な水準です。
新型コロナの影響で株価が下がった一方、フォーカスシステムズの業績が受けた影響は少なく、投資には適したタイミングであると言えます。
最後に今回紹介した「フォーカスシステムズの株主優待がおすすめできる3つの理由」をまとめます。
- ① 保有株数に応じたポイントで2,000点以上から好きな商品を選べる
- ② 配当利回り+優待利回りが約3%で優秀
- ③ 順調な業績で、目標株価1,100円という予想も