オリエンタルランドの今後の展望は?「黄金期入り」で株価上昇が期待できる理由




オリエンタルランドは2023年に開業40周年を迎え、2024年には新テーマポートが開業します。

そのため、今後2年間で業績が急拡大すると予想しています。

10年前の30周年では売上+20%、営業利益+40%で、その後の飛躍につながりました。

さらに、新テーマポートの開業後は年間入園者数を2,600万人と見込み、2022年度比で+20%超の増加となります。

顧客単価も増加していますので、業績が拡大するのは確実と言って良いほどです。

2023年3月末には株式5分割で買いやすくなり、優待も拡充したことで、個人投資家の買いが増加しそうです。

以上の理由から、オリエンタルランド株はこれから黄金期に入ると予想しており、本記事ではそれぞれの詳細について解説していきます。

東京ディズニーリゾート40周年

アニバーサリーイベント

2023年4月で東京ディズニーリゾートは開業40周年を迎えます。

そのため、今年度はアニバーサリーイベント「ドリームゴーラウンド」が開催され、入園者数が増加する見込みです。

業績面では、売上・利益ともに大きく伸びると予想されています。

出典:東京ディズニーリゾート公式サイト

30周年では業績急拡大

実際、開業30周年だった2013年は業績が急拡大しました。

2012年度は売上3,955億円、営業利益815億円だったのに対し、2013年度は売上4,736億円、営業利益1,145億円の増収増益となっています。

比率としては売上+20%、営業利益+40%です。

30周年以降も好業績が続いており、飛躍のきっかけになったことが分かります。

TDR30周年では業績が飛躍し、その後も好業績が続いた

営業利益1,000億円達成

40周年の2024年3月期は営業利益1,000億円が予想されています。

四季報の業績予想は次の通りです。

2024年3月期の業績予想
  • 売上高 ・・・4,800億円
  • 営業利益・・・1,000億円
  • 純利益 ・・・690億円
  • 1株利益・・・210円

営業利益1,000億円の回復は、コロナ前の2019年以来、4年ぶりとなります。

また、2019年の営業利益は約1,300億円ありましたので、さらなる回復の余地も残されています。

新テーマポート「ファンタジースプリングス」の開業

新テーマポートの概要

出典:【公式】 東京ディズニーシー|ファンタジースプリングス

2024年春には新テーマポートが開業し、来場者数が増加する見込みです。

新テーマポートには3つのエリアと1つのホテルが含まれ、ホテルは富裕層向けを意識しているとのこと。

海外の富裕層を取り込めば、顧客単価を押し上げることも可能となるでしょう。

また、面積が広がることで混雑が緩和され、ゲストの満足度も上がりそうです。

ファンタジースプリングスの新エリアと新ホテル
  • (新エリア)フローズンキングダム
  • (新エリア)ピーターパンのネバーランド
  • (新エリア)ラプンツェルの森
  • (新ホテル)東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル

来場者数は+20%超

オリエンタルランド自身の予想では、2024年度の来場者数は2,600万人とされています。

2022年度が2,100万人の見込みなので、+20%超増加する計算です。

売上は【入場者数×顧客単価】なので、売上も20%超の増加が期待できます。

また、顧客単価も同時に伸びることで、売上+30%増加も可能でしょう。

実際、過去2年間は顧客単価が急激に伸びており、新エリア開業による混雑緩和でさらに伸ばすことができそうです。

出典:オリエンタルランド「入園者数と単価

2030年にはさらなるエリア拡張も

長期的にはオフィスエリアも活用されそうです。

オフィスは東京ディズニーランドとシーの間にあり、新エリアとして開発することができるでしょう。

さらなるエリア拡張が実現すれば、優れた顧客体験を維持しつつ、入園者数年間3,000万人超えも現実的です。

出典:オリエンタルランド「舞浜オフィス地図

株式分割と優待拡充

5分割を実施予定

2023年3月末でオリエンタルランド株は5分割されます。

分割後の株価は4,000円台となり、個人投資家にも手が届きやすい価格帯です。

また、日本政府が進める「貯蓄から投資へ」の流れもあり、ディズニーファンによるバイ&ホールドが増加するでしょう。

株主優待を拡充

分割と同時に優待制度も改善されます。

分割後の100株でも、3年以上保有すればパークチケットが年間1枚贈呈されるようになります。

それ以外の変更はありませんが、優待獲得を目指してホールドする個人投資家が増えるはずです。

そうなれば、需給が改善し、株価が上昇しやすくなります。

株主優待については懸念点も

株主にとっては嬉しい優待ですが、業績面ではマイナスもあります。

優待チケットで入園された分は売上とはならず、優待チケットを配るほど収益は下がります。

ただ、2022年度は新型コロナの影響で優待利用が抽選制となり、利用が減少しました。

その結果、売上が増加するという現象が起こっています。

IR資料にそのことが記載されているため、一定のインパクトがあったようです。

出典:2023年3月期3Q決算説明資料

優待拡充で懸念されるのは、優待パスポートの配布が増え、売上減少の要因となってしまうことです。

影響が大きくなれば優待改悪の可能性が出てきます。

オリエンタルランドの株価は株主優待が支えている面もあり、優待改悪となれば株価暴落となってしまうかもしれません。

まとめ

オリエンタルランドの株価展望について考察しました。

今後2年間は大きな好材料が控えており、株価上昇に弾みがつきそうです。

株式分割と優待拡充も支援材料となるでしょう。

総じて、オリエンタルランドの株価は上昇が続くと見ています。

具体的な予想株価についてはこちらの記事で考察していますので、合わせてご覧ください。