タイムバンク内の通貨『タイムバンクマネー』を配布する【TBMトークン報酬プログラム】が開始されてもうすぐ半年となります。
実際のサービスにトークンが実装された例は少なく、開始当初は仮想通貨関連メディアにも取り上げられるほど話題となりました。それから半年たった今、取得難易度やトークン活用状況はどのようになっているでしょうか?
今回は、『タイムバンクマネー』の現状をお知らせします。
目次
TBM(タイムバンクマネー)トークン報酬プログラムとは?
TBMトークン報酬プログラムとは、2018年9月14日から2023年9月12日までの5年間に渡り「TBM」をユーザーに配布するイベントです。
毎日12:00~23:30まで一時間刻み(最終回は30分)で計12回開催され、1回開催ごとに決まった量のTBMを各ユーザーの取引金額に応じて分配します。1回開催ごとの配布量は3ヶ月ごとに減少していき、最初の3ヶ月は216,893TBMでしたが、5ヶ月ちょっと経過した現在は190,044TBMとなっています。
報酬プログラム開始当初に多く取引したユーザーがより多くのTBMを獲得できる仕組みで、時間を購入するインセンティブとして機能することが期待されます。
私自身、他のユーザーと取引状況を見つつ(現在の回の配布予定はリアルタイムで確認できる)、他ユーザーの取引が少ないタイミングを見計らって時間を購入しTBMを貯めていっています。
これまでに454万TBMを取得しました。将来、仮に 1TBM=0.01円 として利用または換金できれば4万5千円になります。実際にどうなるかはわかりませんが、どうなるか分からない今だからそここれだけのTBMを獲得できたとも言えますね。
TBMの使い道
取得したTBMはアプリ内の残高に反映され、アプリ内限定ではありますが使うことができます。
- ・100TBMで投票所で追加投票する(6時間に1回は無料)
- ・100TBMで専門家にエールを送る
TBM登場以前は、投票所での追加投票やエールは100円だったので、1TBM=1円 換算で利用できます。ただし、この後にも書くようにTBM取得はかなり容易になってきているので、1TBM=1円 よりかなり安くTBMを取得できるのが現状です。
なので、今は追加投票やエールを100円でやる人はほとんどいないでしょうね。ちなみにエールについては、TBMでエールすれば専門家にはTBMが届きますし、円なら専門家には円が届きますので、円でエールする意味は多少ありそうです。
TBMの使い道については今後拡大予定とのことで、今後の進展に期待されます。
現在のTBM配布状況
TBMトークン報酬プログラム開始当初は100TBMを獲得するのに約500円の時間を購入する必要がありましたが、現在はどうなっているでしょうか?
2月21日を例に、100TBMを獲得するのに必要だった時間購入額を見てみましょう。
開催時間 | 100TBM取得にかかった取引金額 |
12:00-12:59 | 7.4円 |
13:00-13:59 | 0円 |
14:00-14:59 | 2.6円 |
15:00-15:59 | 0.9円 |
16:00-16:59 | 17.7円 |
17:00-17:59 | 0.2円 |
18:00-18:59 | 4.9円 |
19:00-19:59 | 1.7円 |
20:00-20:59 | 6.5円 |
21:00-21:59 | 4.1円 |
22:00-22:59 | 5.5円 |
23:00-20:29 | 16.8円 |
こちらが実際の記録です。過去の配布状況はアプリ上から見ることができます。
1円の取引で19万TBMが獲得できた回も
13:00~13:59の回では、この時間帯に一人もトレードで時間を購入していませんでした。たまたまとはいえ、時間トレードの参加人数の減少を物語っていますね。
一方、TBMの配布は購入者が他にいなければ総取りできる仕組みですので、このタイミングで1円でも時間を購入していれば、そのユーザーは190,440TBMを獲得できるチャンスでした。
将来的にTBMの需要が大きくなればこのようなチャンスは無いと思いますので、今はTBMを獲得するのに適していると言えるのではないでしょうか。もちろん、TBMが将来有効に使えるかどうかは分からりませんが、分からないからこそ獲得が容易な状況となっています。
TBM取得効率は開始時の約100倍に
さて、上の表で出した100TBM取得にかかった取引金額ですが、一人も参加者がいなかった13:00~13:59の回を除き、一番小さい回で0.2円、一番大きい回で17.7円となりました。
時間帯によってかなりばらつきがありますが、平均すると、100TBM取得にかかる取引金額は約5.7円でした。TBMトークン報酬プログラム開始当初は100TBMを獲得するのに約500円かかっていたのに比べると、およそ100倍もの差があることが分かります。
TBM取得が簡単になった理由
ではなぜ、以前よりもTBM取得が簡単になったのでしょうか?その理由としては、次のことが考えられます。
UIがサービス利用重視に転換
以前はトレードを前面に出したUIでしたが、アップデートによりトレードが階層の奥に変更され、サービス利用(=時間利用)をより重視した画面構成となりました。
時間トレードをする上でアプリの使い勝手が悪くなり、アプリUI刷新のタイミングでトレード層がかなり減ったように思われます。他のユーザーに話を聞いても、UIの変更について行けずトレードをやめてしまったという話を聞きます。逆に、サービスの利用が増えている印象ですね。
TBM報酬プログラムはトレードの売買のみが対象なので、トレードで売買するユーザーが減れば、TBM取得効率が上がるのは必然。
専門家が提供するサービスが使われてなんぼのアプリなので、サービス利用重視のUIになるのは仕方のない所。サービス利用や時間売買など、さまざまな機能をどのようにうまく1つのアプリに収めるかが課題となっています。
TBMの使い道が不透明
配布開始当初は実用的な使い道が増えると期待され、今よりも多くのユーザーがTBM獲得のために売買していましたが、半年が経とうとしている現在もあまり進展がない状態です。
TBMを利用した投票所での追加投票や専門家へのエールを送れるようにはなったものの、TBMを集める理由としては弱い模様。より実用的な用途、例えば専門家の時間を購入出来たり、福引チケットと引き換え出来たりなどができるようになれば、積極的にTBMを集める理由となりそうです。
TBMの今後
配布数の減少
TBMの配布数は3ヶ月ごとに減少していくため、開始から6ヶ月目にあたる3月15日に配布数が約2割減少します。現在は1回あたり約19万TBMが配布されていますが、減少後は16万弱となる予定です。
また、1年間が経過するとさらに顕著に減少し、配布数は初年度の半分となります。仮にTBMに関して何かしら進展があれば獲得競争自体も激しくなると思われますので、TBMを獲得しようとするなら配布量が多く競争も弱い現在がチャンスかもしれません。
TBM用途の拡大
今後TBMの用途は拡大すると思われますが、TBMが間接的にでも換金できるようになるのは相当先まで無いと考えています。
タイムバンク自体はまだ発展途上のビジネスであるため、資金的な出血箇所が少ない方が良いのは当然です。TBMの配布自体は本来のサービスのおまけであるため、タイムバンクが黒字化し、資金的な余裕ができたら初期ユーザーに還元という形でTBMが日本円と同様に使えるようになるのではないでしょうか。
直近では、運営側の出費が伴わないような用途で使われていくと思われ、運営的にノーリスクな活用方法をいくつか考えてみました。個人的な予想でしかありませんが・・・。
- ・初回抽選の優先配分権(以前から公式アナウンスされています)
- ・サービス出品がTBMで値付けされる(出品者がTBM支払いに同意すれば)
- ・追加販売にTBMでも申し込める(専門家がTBM支払いに同意すれば)
まとめ
タイムバンクのトークン「TBM」について、現在の配布状況をまとめました。
初期のタイムバンクを売買によって盛り上げたユーザーへの報酬という位置付けで、アクティブユーザーが少ない時に獲得しやすくなるというのが面白い仕組みです。これからTBMがどうなるか分からないからこそ獲得しやすい状況となっているので、タイムバンクの将来に期待するのであれば、配布量が多くライバルが少ない今がTBMの稼ぎ時かも知れませんね。
TBMの今後の進展に期待したいところです!
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