オリックスレンタカーに「株主優待プラン」があるのをご存じでしょうか?
オリックスの株式を100株以上保有することで獲得でき、送られてきた「株主カード」を提示することで、通常より3割引でレンタカーを利用することができます。
しかし、この手の優待によくあるのが、”キャンペーン併用不可”という条件。優待を使うよりも、全員対象のキャンペーンの方が安いということがあり、本当にお得かどうかは検証が必要です。
そこで、今回は株主優待プランを実際に予約してみて、全員対象のキャンペーンプランと比較してどれだけ安いのか調べてみました。
株主専用URLからの予約手順もまとめましたので、これから優待プランを使おうとしている人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
オリックスレンタカーの株主優待とは?
オリックス(8591)を100株以上保有するともらえる
オリックスレンタカーの株主優待は、オリックス(8591)の株を100株以上保有するともらうことができます。
- オリックス(8691)を100株以上保有
- 保有した状態で権利確定日(3月末)を迎える
- 5月末頃に株主優待が送られる
証券会社で口座を開設すれば誰でも購入可能で、2020年12月時点では、100株およそ16万円となっています。
株主限定割引プランが使える
株主優待の中には「株主カード」が同封されていて、カード保有者はオリックスレンタカーで株主限定プランに予約することが可能となります。
レンタカー以外にも、ホテル・旅館や水族館などを優待価格で利用でき、オリックスが手掛ける幅広い事業が優待の対象となっています。
株主以外は利用不可
株主カードには株主番号が記載されていて、証券会社に登録した個人情報と紐づいています。
したがって、他人のカードを使って優待を受けることは基本的に不可能です。特にレンタカーでは、免許証の情報と株主情報が合わないと予約が無効にされてしまう恐れがあります。
水族館など、本人確認書類を出さない施設なら使える可能性はありますが、おすすめはしません。
株主優待カードのスペック詳細
株主優待カードの実物
まず、株主カードの実物を見てみましょう。
クレジットカード等のサイズと同じですが、厚みはありません。裏に名前と株主番号が記載されていて、この情報が株主カードの肝となります。
裏面に書かれている名前と、レンタルする際の免許証の名前が一致しなければ優待プランを利用することはできません。
優待カードはメルカリなどで売られていますが、レンタカーでは本人確認されますので、株主でないことがバレてしまいます。
有効期限は約1年
株主カードは年に1回送られてくるため、有効期限はおよそ1年となっています。
株主カード獲得後にオリックス株を売却してもカードは有効です。
割引率は「通常料金の30%OFF」(北海道・沖縄は50%OFF)
株主優待プランでの割引率は基本的に30%OFFです。
北海道・沖縄(本島)では割引率が上がり、50%OFFとなります。
基本料金からの割引なので、別のキャンペーンを併用することはできず、体感的には上記ほどの割引率にはなりません。
優待プランと通常のキャンペーンプランとの料金を比較してみましたが、優待プランの方が断然安いという事が分かりました。本記事の下の方で実際の価格差を紹介しています。
優待プラン対象者はKSS・KS・Sクラス以外
通常料金でも安い軽自動車・コンパクトは優待プランの対象外です。
ただし、料金が高めのコンパクト「SAクラス」は優待プランの対象です。Sクラスから若干高いだけなので、SAクラスなら優待プランの割安さを活かすことができます。
本記事の実体験でもSAクラスで予約しています。
実際どれほど割引になる?
最安値と比較して「18%OFF」になった
実際にレンタカーを予約してみたところ、優待無しでの最安値と比較して18%安くなりました。
予約したのは優待対象で最も安く乗れる「SAクラス」です。帰省するのに124時間(6日間)したところ、通常料金では38,544円のところ、株主優待プランでは30,063円となりました。
差額は8,481円、割引率で言うと約18%OFFです。
株主優待プランの料金表
料金表は通常シーズンとハイシーズンに分かれていて、ハイシーズンは高めに設定されています。
ハイシーズンは年に4回設定されていて、出発日がハイシーズン期間なら、ハイシーズン料金表が適用されます。
こちらがハイシーズンの日程表です。
余談ですが、長期レンタルの場合、借りる日が早まってもハイシーズンを回避した方が安くなる場合があります。
株主優待プラン料金の計算方法
レンタルする期間に対し、上記料金表から最安値になるように計算します。
私が予約した一例で計算してみましょう。
私は初日13:00にレンタルし、翌日から丸4日間借りた後、最終日は17時に返却する日程で予約しました。
分解して計算すると次のようになります。
初日:13:00~24:00の11時間→「12時間まで」の5,082円
2日目~5日目:追加1日(5,082円)×4日→20,328円
最終日:0:00~17:00の17時間→「追加1日」適用で5,082円
→合計30,492円
実際は30,063円だったので若干ずれがありますが、レンタル手続等で最初の30分相当が値引かれるのだと思います。
優待価格で予約する詳細手順
手順① 株主優待用の予約サイトへアクセス
株主優待プランは通常のサイトからは選択できません。
株主専用のURL(https://car.orix.co.jp/corporate/orix_kabunushi.html)が用意されているので、必ずそちらからアクセスするようにしましょう。
URLを開くと、地域を選択する画面になります。地域によって割引率やハイシーズン期間が異なるためです。
下の画面から「今すぐ予約する」を押すと、株主優待プランが選択された状態で予約に入れます。
電話でも優待プランで予約できます。電話番号は0120-30-5543で、受付時間は8:00~20:00(平日)/ 8:00~17:00(土・日・祝日)です。
手順② 利用店舗・レンタル日時を入力
あとは通常のレンタル手順と同じです。
設定中のプランが「オリックス株主さま優待レンタカープラン」になっていることを確認し、予約を進めてください。
手順③ 車種・オプションを選択する
クラスを選択すると、優待プランでの料金が表示されます。
保険・付属品などのオプションは「予約にすすむ」以降に選択します。
初めての利用の場合はここで会員登録が必要です。
手順④ 予約を確定する
オプション選択後、最終確認画面となり、「この内容で予約する」を押せば予約完了です。
株主優待カードの注意事項
注意事項① フリマアプリで購入するのは危険
メルカリなどのフリマアプリでは株主カードが多く出品されており、数百円で購入することが可能です。
実際に検索してみたところ、最安300円から購入することができそうです。
しかし、株主カードに記載されている株主番号には、証券会社に登録した個人情報が紐づいていて、他人のカードの利用は禁止されています。
優待プランの予約はできても、当日に氏名等が一致しないと通常料金になってしまう恐れがあります。
かなりハイリスクですのでやめたほうが良いでしょう。
優待の案内にも「株主さまご本人以外のご利用を固くお断りいたします。」と記載されています。
注意事項② KSS・KS・Sクラスは対象外
株主優待プランは軽/コンパクトのKSS・KS・Sクラスは対象外です。
株主優待専用URLからアクセスした場合でもKSS・KS・Sクラスは表示されますが、予約に進んでも安くなりませんでした。
対象はSAクラスからですが、SAクラスならKSSクラスと同程度で利用することができます。無料でアップグレードできる、とも言えますね。
注意事項③ レンタル当日は株主カード必携
予約手順では株主番号を入力する機会が無く、株主であると証明するのはレンタル当日です。
なので、当日は必ず株主カードを持っておくようにしましょう。
最悪、株主番号さえ分かれば許してくれるかもしれません。私は保険として株主番号をメモしておくことにしています。
オリックスレンタカーの株主優待プランまとめ
割引系の株主優待はそれほど得でないことがありますが、オリックスレンタカーについては十分利用価値があるという事が分かりました。
私は普段カーシェアを使っているので、レンタカーを使うのは年に2~3回ですが、それでも十分な割引を受けることができそうです。
今回の使い方を2回やっただけでも16,000円の得になり、16万円でオリックスの株を買ったとしたら10%の優待利回りということになりますね。
レンタカーを使う人にとってオリックスの株主優待は非常に魅力的なのではないでしょうか。
・優待プランは他のあらゆるプランよりも安かった!
・キャンペーンと比較すると3割引にはならないが、18%OFFにはなった。
・5泊6日のレンタルで8,481円お得だった。