業務用家具販売で3年間増収増益を達成しているオリバー(7959)について調査しました。
株価チャート・業績・株主優待をまとめた上で、「買い」「売り」の個人的結論を出しています。
あなたの投資判断の参考になれば幸いです。
オリバーの株価チャート
オリバーの株価は2019年11月に上昇を始め、一時は5,000円に迫るほどまでに上昇しました。
以降は下落に転じ、コロナショックで高値から半値ほどにまで下落しました。現在は持ち直して3200円代で推移しています。
25日移動平均線とゴールデンクロスを達成しており、株価は上昇傾向にあります。
オリバーの業績
オリバーの業績は売り上げが増加傾向にあり、営業利益はほぼ横ばいですが増益となっています。
主な収益源である家具・インテリア事業においては、建設費の高騰による新築案件の減少がありました。一方、大型宿泊施設の新築増加や働き方改革によるオフィス移転・改装が増加したため、全体として増益を達成しています。
オリンピックが1年延期になったことや、オフィスワークよりもリモートワークが今後のトレンドとなっていくことから、今後1年ほどの業績は厳しいものになるかもしれません。
なお、財務状態としては自己資本比率66.9%、利益余剰金170億円に対し有利子負債9.5億円と、非常に堅実な財務状況です。
オリバーの株主優待
オリバーの株主優待内容はこちら。
- ・1,000円相当のジェフグルメカード
- ・2年以上継続保有の場合、2,000円相当
通常は1,000円相当のジェフグルメカードですが、長期優待特典として、2年以上の継続保有で2,000円相当にグレードアップします。
つまり、保有を始めてから最初の2回は1,000円相当しか獲得できませんが、3回目以降は2,000円相当になる、ということですね。
2020年3月27日時点の株価で、優待利回り0.3%(長期特典で0.6%)となります。また、配当利回りは1.42%ですので、優待と配当を足した総合利回りは1.72%です。
オリバーは買い?
業務用家具・インテリアが売り上げの8割を占めるオリバーですが、オリンピック特需を満喫してきた企業だけに、来年以降の反動が予想されます。
主な顧客である宿泊施設はコロナショックの影響で厳しい状況。宿泊施設倒産が相次げば新規出店も減るはずですので、売上が減少する可能性があります。
財務的な不安は全くありませんが、事業の見通しが不透明であること、そして利回りとしても低いことから、買いは厳しいと考えています。