銀行株は個人投資家からの人気が高く、持っている人が多いのではないでしょうか。
銀行も安泰の時代ではなくなってきたとはいえ、やはり安定した収益源と高配当は大きな魅力です。
しかし、株を持っていると配当がいつ振り込まれるのか気になるところです。
そこで本記事では、三菱UFJに実際に投資した実体験から、配当振込まで詳細スケジュールを紹介したいと思います。
また、三菱UFJに絡む情報として、今後の配当予想や証券アナリストの株価予想についても書いていきたいと思います。
目次
三菱UFGフィナンシャルグループの配当スケジュール
2020年の配当スケジュール実績
私は三菱UFJを実際に保有し、過去7年間配当を受け取ってきました。
配当が振り込まれるまでの流れを実体験ベースでご紹介します。
以下に配当スケジュールを期末・中間ごとにまとめました。
【期末配当の配当スケジュール】
- 2020年3月27日:権利付き最終日(権利取り日)
- 2020年3月30日:権利落ち日
- 2020年3月31日:権利確定日
- 2020年6月30日:配当振込み(証券口座に入金)
【中間配当の配当スケジュール】
- 2020年9月26日:権利付き最終日(権利取り日)
- 2020年9月29日:権利落ち日
- 2020年9月30日:権利確定日
- 2020年12月7日:配当振込み(証券口座に入金)
① 3月末・9月末の2営業日前が「権利付き最終日」
三菱UFJは3月決算の企業ですので、権利確定日は3月と9月の最終営業日と決められています。
3月末が期末配当、9月末が中間配当です。
株を保有しておくべき「権利付き最終日」はその2営業日前ですので、2020年の場合は3月27日・9月28日でした。
3月27日・9月28日の取引終了時間である午後3時まで売らずに保有すれば、配当の権利を得ることができたという事です。
② 権利付き最終日の翌日が「権利落ち日」
権利付き最終日の翌日は「権利落ち日」と呼ばれます。
この日は配当分を差し引いた株価が基準となるため、基本的に株価が下落することになります。
2020年の三菱UFJの場合、半期ごとの配当額である12.5円分を前日終値から引いた株価が取引開始の基準となります。
ただし、必ずしも下がるとは限りません。
例えば2020年3月28日の権利落ち日は前日終値から6円上昇してスタートしました。
場合によっては、権利付き最終日に買い、権利落ち日に売るだけで利益になることもあります。
③ 3月末・9月末が「権利確定日」
月末には権利確定日を迎えますが、この日は投資家がするべきことは特にありません。
株取引は売買をしてから実際に株を受け取るまで2営業日の遅延があり、3月31日は3月29日分の取引結果によって株の受け渡しが行われます。
同様に、9月30日は9月28日分の取引結果によって株が受け渡されます。
つまり、権利付き最終日に購入していれば、自動的に権利確定日に株が受け渡されるというわけです。
株の受け渡しは証券会社が代行していますので、投資家がやるべきことは何もありません。
④ 権利確定日からおよそ3ヶ月後に配当振込み
実際に配当が振り込まれるまでは2〜3ヶ月かかるのが普通です。
三菱UFJの場合、3月末権利確定分は6月末、9月末権利確定分は12月上旬に振込が行われます。
期末配当は丸々3ヶ月、中間配当は2ヶ月ちょっとかかるイメージです。
年によって前後する可能性はありますが、目安として把握しておきましょう。
配当の振込先は株を保有している証券口座です。
手続き、操作などは一切不要で、自動的に振込が行われます。
実際に振り込まれる金額と源泉徴収内容
振り込まれるのは【配当額×0.79685円】
株の配当には税金がかかるため、配当額と振込額には差があります。
具体的には、【配当額×0.79685円】の計算結果から小数を切り上げた数字が振込額です。
税率が20.315%と決まっているため、1−0.20315=0.79685という数字が出てきます。
源泉徴収が行われるのは特定口座(源泉徴収あり)で、特定口座(源泉徴収なし)の口座の場合は配当額がそのまま振り込まれます。
実際の振込実績
2020年振込実績のスクリーンショットがこちらです。
200株保有しているので、配当額は2,500円、源泉徴収分を引いて1,993円が振り込まれました。
三菱UFJフィナンシャルグループの配当実績と配当予想
増配を続け、1株41円まで上昇
三菱UFJは業績拡大を背景に増配を続け、2024年3月期は1株41円の配当予定となっています。
株価も上がってはいますが、配当利回りは4%を超えています。
そのため、高配当銘柄として保有しておきたい銘柄です。
今後の配当予想
今後の配当がどうなるかは純利益がどれだけ出るかにかかっています。
結論としては、一定の増配が続く可能性が高いです。
三菱UFJのPBR(株価純資産倍率)は0.7%程度で、東証が基準とする1倍に達していません。
そのため、株主還元を強化し、PBRを上げる方向に動くでしょう。
業績も好調なので還元強化の余地は十分あります。
実績配当性向は35%と余裕があります。
また、国内で金利が上昇すれば、利ザヤが改善し、業績はさらに伸びるでしょう。
そうなれば、さらなる増配が期待できます。
三菱UFJの株価予想は?アナリスト予想まとめ
JPモルガン予想は1,180円
JPモルガンは三菱UFJを強気の「OverWeight」として、目標株価1,180円に設定しています。
米国では金利上昇で利ザヤが改善していること、日本でも金利上昇期待があることを好材料と見ています。
その結果、PBRは0.75倍まで改善すると予想されています。
目標株価1,180円はPBR0.75倍に純資産を勘案した結果です。
目標株価コンセンサスは1,056円
証券アナリストの平均目標株価は1,056円となっています。
11人中6人が強気、1名がやや強気、4人が中立という評価です。
証券アナリスト全員が中立以上というのはホルダーにとって心強い材料です。
経済活動が正常化に向かえば堅調な株価推移が期待でき、安心して配当を獲得することができそうです。
まとめ
三菱UFJの配当スケジュールをはじめ、配当予想と株価予想について簡単に解説しました。
金利上昇を背景に銀行の業績が上向くことが期待され、銀行への株投資はこれから人気化していくものと考えています。
三菱UFJは日本トップのメガバンクですので人気化の筆頭となるでしょう。
証券アナリストからの評価も高く、安心してホールドできる銘柄ではないでしょうか。
配当スケジュールを把握し、効率的に資産運用をしていきたいですね。
2024年3月期の中間配当は2023年12月7日の入金を予想しています。