ラーメン1杯が食べられるクーポンが破格の100円で販売されました。
販売数量は1,000枚限定でしたが、読者の方の中にももしかしたら購入された方がいるのではないでしょうか?通常価格700円のラーメンが100円で食べられるとあって、1,000枚のクーポンは開始1時間ほどで完売してしまいました。
利用期限が10月14日と期限間近ということもあり、今回はそのクーポンが使える渋谷の「横浜家系ラーメン 檜家」にお邪魔してきました。
今回はタイムバンクでどのようなラーメンが食べられたのかというご紹介と、お店的に採算が取れているのかどうかを考察したいと思います。
目次
ラーメンが100円になるクーポンとは
今回使用したクーポンはこちらです。
通常700円で提供されているラーメンが、このクーポンでは100円で食べることができてしまいます。
お金は先払いで、当日はこのクーポン画面を見せるだけで注文完了。
約86%OFFという衝撃価格ですが、これだけ安いと「ちゃんとしたラーメンが出てくるの?」「そもそも本当に使えるの?」と疑問に思ってしまいますよね。
実際に食べてきました
そういう訳で、今回はこのクーポンを実際に使って、ラーメンを食べてきました。
お店の場所と雰囲気
お店は渋谷駅から徒歩5分という好立地。
大通りから路地に入るので若干わかりにくい場所にありますが、ともあれ駅チカというのは助かります。
私がお店に着いたのは午後4時半。夕食には早く、お店に入るとお客は1人だけでした。店内の様子はこんな感じです。
食券式のお店でしたが、「タイムバンクでお願いします」と言ってクーポン画面を見せると、店員さんは慣れた感じで利用手続き完了。
これまでにもたくさんのタイムバンク利用客が来たのでしょうね。
無愛想な感じだったので、クーポン利用をよく思っていないのかと勘ぐってしまいましたが…考えすぎかもしれませんね笑。安すぎるクーポン利用には負い目を感じてしまいます。
提供されたラーメン
こちらが提供していただいたラーメンです。これぞ家系!というラーメンで、盛り付けも丁寧。見ただけで美味しそうですよね。
価格は1/7ですが、量が1/7だったり、7倍に薄めてあったりなどはありませんでした笑。
正真正銘、700円のラーメンを100円で食べることができましたよ。
タイムバンクで採算はとれてるのか
今回お邪魔した「横浜家系ラーメン 檜家」さんは、ラーメン激戦区と言われる渋谷で5年間も生き残ってきたラーメン屋。
味も間違いなく美味しいですし、十分に人気があるお店のように思いますが、明らかに原価割れである100円でラーメンを販売する意味とは何でしょうか?
真の狙いは「リピーターの獲得」
ラーメンの原価率は通常20%~30%と言われ、700円のラーメンなら140~210円が原価となります。
これを100円で販売してしまっては、原価に対しては間違いなく赤字。さらに光熱費やお店の維持費が乗りますので、赤字はさらに膨らみます。
それでも100円で販売したというのは、リピーター獲得が狙いです。
もう一回来店してくれれば赤字分はペイできますし、常連になってくれれば大きな利益になります。
あるいは、一度の来店でも追加注文が取れればある程度はペイできますね。
しかし、新規のリピート率は低め
ところが、実際にそう上手くいくとは限りません。
クーポンで集客した顧客はリピート率が低い傾向にあり、およそ1割が相場だとか。
3回目、4回目となるとごく僅かですので、採算が取れるかどうかは微妙なところのような気がしますが…実際にはどうなのでしょうね。
ざっくり計算すると、1,000人が来店した場合の赤字分は30万円ほど。ここにタイムバンクへの手数料(売上の数割)が加わります。
決して安くはない金額ですが、短期的には現れない効果もありますので、長期的な採算は取れるのかもしれません。
まとめ
タイムバンクはお得なクーポンチケットを販売していて、ユーザーとしては非常にありがたいのですが、今回はお店側の損益についても考えてみました。
以前話題になった「グルーポン」と同じ手法ですが、グルーポンでは出店店舗からの批判が多かったこともあり、ついつい心配になってしまいます。タイムバンクがお店にとっても意味のあるプラットフォームになると良いですね。
100円とは思えないラーメンを食べることができて、個人的には大満足です。もし購入してまだ使っていない方がいれば、10月14日が期限なので急いで使いましょう。