エニーカラーが急落した2つの理由と、急落後の株価が割安である理由




株価13,000円を突破したエニーカラーですが、現在は半値の6,470円まで急落しています。

原因の1つは、100万株が立会外分売で売却されたことです。

上場後180日のロックアップ解除直後だけあって、既存株主の「逃げ売り」のように見られてしまいました。

さらに、期待された上方修正も不発で、株価は1日で1,000円もの下落幅を記録。

2つの悪材料によって株価は半値に落ち込んでいます。

本記事では、エニーカラーが急落した2つの理由を解説し、急落後の株価が割安かどうかを調べました。

エニーカラーの株価推移。立会外分売と上方修正によって一気に6,470円まで急落した。

「立会外分売」で株価急落

100万株の売りで30%下落

エニーカラーの株価は立会外分売をきっかけに急落しました。

売りに出されたのは100万株で、発行済株式数の3.3%相当です。

しかし、6月のIPOで流通した株数が134万株だったことを踏まえると、100万株は相当なインパクトです。

また、1日の出来高平均は30万株くらいなので、3日分もの出来高に相当します。

今後もさらに売りに出される懸念も残り、株価急落につながってしまいました。

現在は7,500円前後で落ち着いていますが、発表前の株価からは3割ほど安い水準です。

立会外分売とは?

立会外分売とは、大株主が大量の株式をまとめて売却できる仕組みです。

市場で売却すると、需給の均衡が崩れて株価が急落してしまいます。

それに対し、立会外分売を使うと、需給に影響せず大量の株を取引することができるというメリットがあります。

今回の立会外分売は、上場後に大株主の売りが制限される「ロックアップ」解除後すぐに起こりました。

立会外分売の予定は各証券会社の取引画面で見ることができる(画像はマネックス証券)。

売値は9,994円

100万株の売却が明らかになったのは12月2日(金)で、その日の終値は10,520円でした。

売却価格は9,994円でしたので、約5%の割引です。

売却が成立した株数は不明ですが、既に下落トレンドでしたので、5%の割引では大した数量は売れてないと思われます。

実際、立会外分売に参加した人は損失を受けています。

上方修正が期待外れで、さらに急落

待望の上方修正が不発

12月15日の取引終了後、待望の上方修正が発表されました。

上方修正の内容は、売上が7.1~18.4%増(※)の225億円、純利益が14.7~39.5%増(※)の53億円、というものです。

※修正前がレンジ予想なので増加率もレンジになります

純利益は前期比でほぼ倍となり、一見、良い上方修正のように見えます。

しかし、市場の期待はさらに上でした。

そのため、期待先行で上昇していた株価は急落してしまいました。

市場の期待値に1割届かず

市場の期待値であるQUICKコンセンサスでは、売上予想が247.4億円、純利益予想が58.4億円となっています。

つまり、市場の期待値に1割ほど届きませんでした。

以下が上方修正とQUICKコンセンサスの対比です。

 上方修正後の会社予想QUICKコンセンサス
売上高225億円247.4億円
営業利益77億円83億円
経常利益77億円83億円
当期利益53億円58.4億円
一株利益(円)176.7円194.6円

株価は約1,000円下落

上方修正の発表翌日は7,460円から6,470円に急落しました。

下落幅は990円で、100株の投資だけでも-10万円もの損失です。

ただ、初値(4,810円)を下値と考えれば、下落余地はあまり残されていません。

株価6,470円は割安?

エニーカラーの株価指標

急落の結果、エニーカラーの株価は6,470円まで下落しています。

この株価での株価指標は、予想PERが34.7倍、実績PBRが30.7倍です。

エニーカラーの株価指標
  • 予想PER・・・34.7倍
  • 実績PBR・・・30.7倍

予想PERは割安

予想PERについて言えば、グロース株としては割安だと考えています。

特に、エニーカラーは他に無いビジネスモデルですので、高いPERが許容されて良いはずです。

また、来期の業績予想をベースにすれば、予想PERは28倍まで低下します。

PBRは割高だが、重要性は低い

一方、実績PBRは30.7倍と非常に割高です。

とはいえ、VTuberタレントという資産計上されない資産を持っているのが割高な理由です。

エニーカラーに限って言えば重要度は低いと言えます。

したがって、PBRが割高なのはあまり気にする必要が無いでしょう。

まとめ

エニーカラーが急落した理由について解説しました。

急落した理由のうち、一つは需給の問題、もう一つは市場の期待値の問題でした。

大株主がいる限り、大量売却の恐れは常にあります。

ただ、それはどの銘柄も抱えている懸念なので、そのうち忘れられるでしょう。

市場の期待値の問題についても、一発下げただけで織り込まれたと考えて良いはずです。

次なる上方修正が来る可能性もありますので、下げた分を取り戻す可能性もあります。

総じて、9月以降の急落はいずれ戻ると予想しています。




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