これまで下落続きだったBASEが突如急騰しました。
前日は295円だった株価が+80円の375円まで上昇し、値幅上限いっぱいのストップ高です。
このタイミングでのストップ高は市場関係者にとって予想外でした。
なぜBASEは急騰したのでしょうか?その理由を探っていきましょう。
目次
BASEの株価推移
下落トレンドから一転ストップ高
まずはBASEの株価推移を振り返りましょう。
以下は2022年2月~5月の株価チャートです。

4月中旬から一貫して下げ続け、1ヵ月間の下落率は3割にも達しました。
5月12日に295円の年初来安値を更新しましたが、その翌日、突如ストップ高となっています。
8日分の下落を取り戻した形です。
長期トレンドではまだ安値
とはいえ、長期チャートではまだまだ安値。
上値は3,500円まであり、最高値まで3,000円以上の上昇余地が残されています。
上昇トレンドの始まりなら株価数倍の可能性もありそうです。
今後も継続して上昇するのか知るために、急騰の理由を探りましょう。

急騰は決算発表の翌日
ストップ高となったのは決算発表の翌日です。
発表されたのは2022年12月期の第1四半期決算。
以下が業績ですが、赤字決算なので、あまり良い業績には見えません。
何が急騰の引き金になったのでしょうか。

公式の決算資料はこちらから見ることができます。
急騰の理由とは?
赤字幅が減少

決算で注目されたのは、赤字幅が前四半期より縮小したことです。
前四半期の2021年10~12月は7億2,700万円という大幅な赤字を計上していました。
これはBASEにとって過去最大の赤字幅。以降も巨額赤字が続くことが懸念されて株価は下落していました。
赤字幅が縮小したことで、懸念先行で下落した株価が反発したのでしょう。
グロース株全般が好調
株価上昇はグロース株全般が好調だったことも要因です。
BASEが急騰したタイミングと、グロース市場の反転がタイミング的に重なりました。
それにより、買いが買いを呼ぶ展開となり、ストップ高まで駆け上がったと思われます。

明確な理由は不明
調べた限り、株価急騰は上記2点の理由が重なったためと考えられます。
しかし、個々にみればストップ高になるほどの材料ではありません。
株関連のニュースを見ても、明確な理由は書いておらず、市場関係者もよく分かっていないようです
たまたま大口の買いが入ったか、仕手による買い仕掛けの可能性も考えられます。
とはいえ、BASEの株価は割安な水準まで下落してきています。株価が上向くこと自体には不思議はありません。
株価上昇は続く?
チャート的にはまだ下落トレンド
ストップ高で急騰したBASEですが、株価上昇は続くでしょうか。
株価チャートでトレンドを見てみましょう。

ストップ高で大陽線は出現しましたが、株価はまだ25日移動平均線・75日移動平均線よりも下。
まだトレンド転換とは言えない形です。
450円突破が節目
上昇トレンドに乗れるかは450円が節目となりそうです。
450円まで上がれば、2本の移動平均線を上抜けます。
さらに、一目均衡表の雲の上まで上がることができ、上昇トレンド入りの可能性が高まります。

株価500円は目指せる展開
業績的には、株価500円までの戻りにトライできそうです。
大幅な赤字によって株価が2022年2月上旬。当時の株価はおよそ500円でした。
大幅な赤字が解消され、財務的な懸念が後退した今、当時の株価500円まで戻っても違和感はありません。
上昇トレンドに入れば、500円は目指せる展開でしょう。
急騰後の株価は割安?
各種の株価指標
急騰後の株価375円は、株価指標的にはまだ割安なのでしょうか。
各種指標を計算しました。
他銘柄と比べて割安
PBRが2.78倍というのは、グロース株としては割安な数値です。
グロース株の主力銘柄はPBR5〜10倍が目安。
BASEの株価指標がその水準までいけば、株価は2〜3倍に上昇することになります。
PBRは成長期待が反映されるものなので、BASEの成長力が見直されれば、株価2〜3倍は十分あり得ると考えられます。
結論:BASEが「買い」と考える3つの理由
ここまでBASEが急騰した理由や、急騰後の株価について考察しました。
結論として、BASEは買いである可能性が高いと言えそうです。
その理由は以下の3つです。
- 赤字幅が減少し、財務的な懸念が小さくなった
- 長期チャートでは最安値水準
- 業績的には株価500円が目指せる
さらに下がることも考えられますが、上昇する可能性の方が高いと思われます。
100~200株の少額投資で長期保有すると面白いかもしれませんね。