LINEの新クレジットカード「Visa LINE Payカード」がスタートして2ヶ月あまりが経ち、使い慣れてくるにつれてメリットとデメリットが見えてきました。
初年度3%還元という破格のスペックで注目を浴びていますが、本記事では実際に活用してみた使い勝手と、ポイントやクーポンがどれだけ得なのかを実体験ベースで紹介したいと思います。
目次
メリット① 落とし穴無し「全決済3%ポイント還元」はやはり破格
多くの決済サービスがひしめき合う中、3%ポイント還元は別格の存在感です。
還元率を比較してみると、一般のクレジットカードは還元率0.5〜1.5%で、PayPayは1.5%、Kyashは2.0〜2.5%(二重取り方法で変化)と、Visa LINE Payカードの還元率とは1%前後の開きがあります。
通常の還元率ではVisa LINE PAYの右に出る決済方法はありませんが、キャンペーンを含めると事情が変わります。
キャンペーン込みで考えた現時点での対抗馬はドコモの「d払い」とauの「auPAY」。どちらも高還元率キャンペーンを実施していて、d払いは5%、auPAYは8%と、表面上は魅力的な数字となっています。
しかし、どちらも還元ポイントには上限がある上、キャンペーン対象のお店が制限されていたり、ポイントに利用期限や制限が設けられています。
一方、Visa LINE Payカードにも上限はありますが、最大100万円と気にしなくて良いレベル。使い勝手まで含めると、何も考えずに高還元ポイントを獲得できるVisa LINE Payカードについつい手が伸びてしまいます。
メリット② スマホ決済併用でクーポンを最大10枚獲得
Visa LINE Payカードで獲得したポイントは、LINE Payの会員ランクアップにつながります。
ランクに応じたクーポンが毎月配布され、最高ランクのプラチナでは10枚を獲得できます。
ビックカメラなどの家電量販店で使える5%OFFクーポンや、スーパー・コンビニなどで使える100円OFFクーポンが獲得枚数だけ選び放題。
クーポンを活用するだけでも1ヶ月で数千円の節約が可能です。
メリット③ 獲得したポイントを投資できる
LINEで獲得したポイントは、LINEの投資サービス「LINE証券」への入金に利用できます。
入金後は現金同様に株・投資信託の買い付けに利用でき、獲得したポイントをさらに増やすことも可能です。
投資未経験でもポイントでの投資なら気楽だと思いますので、「投資に興味はあるけどやったことがない」という人はぜひお試しでやってみてはどうでしょうか。
メリット④ ポイントは翌日付与ですぐ使える
高還元だけでなくポイント付与が早いこともメリットです。
決済の翌日にはポイントが加算され、支払いに利用することができます。
他の決済方法と比較すると差は歴然。
クレジットカードは基本的に月末にまとめて還元で、PayPayでは決済後30日以内、比較的早いauPAYでも3〜4日後となっています。
メリット⑤ スマホアプリ「VPass」で支払額が常に把握できる
Visa LINE Payカードは三井住友銀行のスマホアプリ「VPass」と連携することで、支払額を常に把握することが可能です。
アプリ上ではこのように表示されます。
クレジットカードはいくら使ったか分からないのがデメリットですが、VPassを活用すればその弱点を埋めることができるでしょう。
ただし、Visa LINE Payカードの場合はVPass機能が一部制限されているデメリットもあり、三井住友系のカードなら利用できる「スタンプカード」が利用できません。
元の還元率が高いので仕方ありませんね。
Visa LINE Payカードの対抗馬
主要な決済サービスとVisa LINE Payカードの主要スペックを比較してみました。
PayPayはもはや利用価値なし
利用価値なしは言い過ぎかもしれませんが、PayPayは改悪を重ねた結果として還元率が0.5%まで落ちてしまい、すっかり魅力がなくなってしまいました。
月の利用額が10万円を超えれば1.5%となりますが、無条件で3%還元のVisa LINE Payカードとは雲泥の差。
Visa LINE Payカードも2021年4月末からは還元率が下がりますが、現時点ではPayPayよりVisa LINE Payカードが優れていると言えるでしょう。
Kyashでも3%には勝てない
チャージ時と支払い時でポイント2重取りができるKyashですが、2重取りを駆使しても3%のポイント還元には敵いません。
正確にはTポイントカードなどを併用することで3%還元を超えますが、それはVisa LINE Payカードも同様ですので、やはりVisa LINE Payカードに軍配が上がります。
auPAYは良い線だがキャンペーン期間中、特定店舗のみ
KDDIの決済アプリ「auPAY」はキャンペーンを実施中で、3太郎の日(3,13,23日)はauユーザーなら10%還元、auユーザー以外でも7%還元を行なっています。
ただし、上記還元率はローソン限定で、それ以外のお店では2.0%となります。
また、終了日は未定ですがキャンペーン期間中のみですので、終了後にauPAYを利用するメリットは薄れます。
auPAYを利用するメリットを挙げるなら、「auPAYマーケット」でポイントを1.5倍にして利用できることです。
それを加味するとポイント還元率がVisa LINE Payカードに拮抗しますので、auPAYマーケット利用者ならauPAYを利用していくという選択肢もあるでしょう。
Visa LINE Payカードのデメリットは?
ここまでメリットばかりを紹介してきましたが、デメリットも無いわけではありません。
還元率3%は1年間で終了
最大のメリットである3%還元は2021年4月末で終了となり、以降は1%の還元率に改悪される予定です。
還元率1%のカードはざらにあるため、高還元の終了後は無用のカードとなってしまう可能性があります。
無用なクレジットカードを持っていること自体がリスクであると考えられますので、高還元はメリットではありますが、期間限定という点が逆にデメリットとなっています。
2年目以降、年会費1,250円
初年度は年会費無料ですが、2年目以降は1,250円となっています。
ただし、1度でも利用すればその年度の年会費は免除されますので、デメリットと言うほどでは無いかもしれません。
Visa LINE Payカードの5大メリットまとめ
2ヶ月使って分かったVisa LINE Payカードの5大メリットを紹介しました。
現状では他決済サービスより還元率が圧倒的で、使わない理由は無いクレジットカードと言えるでしょう。
2021年4月末までは積極的に活用し、以降も使い続けるかどうかはサービスの良し悪しによって決めようと考えています。
VISA LINE Pay カードで所得税及び復興特別所得税を支払うことはできますか?
またこれに対してポイントはつきますか?