日産自動車は2020年に業績が悪化して以来、不安定な配当が続いています。
2021年3月期は無配に転落してしまいましたが、業績回復とともに復配しました。
ただ、日産自動車の配当がいつ、いくら振り込まれるのか疑問に思っている人も多いでしょう。
本記事では、実体験をもとに配当の正確な着金日を紹介した上で、今後の配当見通しについても考察していきます。
日産の配当はいつ振り込まれる?
過去の配当入金日
過去5年間の配当振込日を表にしました。
2019年度の期末~2021年度の中間配当は無配でしたのでデータがありません。
年度 | 中間配当 | 期末配当 |
---|---|---|
2021年度 | (無し) | 6月29日 |
2020年度 | (無し) | (無し) |
2019年度 | 11月27日 | (無し) |
2018年度 | 11月28日 | 6月26日 |
配当入金日の傾向
表を見ると、中間配当が11月27,28日あたり、期末配当が6月26~29日あたりとなっています。
今後もその付近で配当が振り込まれると予想できます。
他の銘柄では、中間配当が12月頭、期末配当が6月最終営業日あたりというのが多いです。
そのため、日産自動車の配当は若干タイミングが早いと言えます。
ただし、休日に振込みが行われることは無いため、休日の入り方によっては前後することになります。
2022年度の配当入金日
2022年度は中間配当が無し、期末配当が5円の見通しです。
過去の傾向から、2022年度の配当振込日は以下の日程を予想しています。
今後の配当見通し
増配の見通し
業績自体はここ2年間で大きく改善しました。
2021年度は2,155億円の黒字を確保し、2022年度は1,550億円の黒字の見通しです。
2019年度は-6,700億円という巨額赤字に転落していましたので、8,000億円以上の改善です。
業績が改善していることから、今後は増配傾向になることが期待できます。
2025年までの配当予想
それでは、アナリストによる配当予想を確認してみましょう。
以下が2025年までの利益および配当予想です。
年度 | 1株利益 | 1株配当 |
---|---|---|
2022年度 | 60.5円 | 10円 |
2023年度 | 91.4円 | 15円 |
2024年度 | 93.7円 | 22.5円 |
配当額は4倍に増加
2022年度の配当予想(会社予想)は5円となっていますが、アナリスト予想では10円に増配されるとの予想です。
さらに、2024年までに22.5円まで増配されると予想されています。
つまり、今後3年間で5円→22.5円と、4倍以上に増加することが期待できます。
株価500円で買った場合、2024年度は利回り4%を超えることになりそうです。
株価上昇&高配当が狙える
2023年の予想株価は914円
アナリストの業績予想から、2023年は株価上昇が狙えます。
業績予想によると、2023年度の1株利益は91.4円まで増加する見通しです。
PERを10倍とすれば株価は914円まで上昇することになります。
予想株価=91.4円(予想EPS)×10倍(予想PER)=914円
現在株価は500円前後なので、+80%程度の株価上昇が狙えそうです。
対2024年度の利回りは4.5%
また、配当利回りの観点でも優秀な銘柄だと考えています。
2023年度の配当額は15円が予想されていますので、株価500円での利回りは3%になります。
さらに、2024年度に22.5円まで増配されるなら、利回りは4.5%に達します。
2~3年先を見越せば、日産自動車は株価上昇と高配当が狙える銘柄だと考えています。
まとめ
日産自動車の配当入金日と、今後の配当見通しについて考察しました。
2022年度の配当予想はわずか5円ですが、今後は業績改善に伴い、増配される見通しです。
増配を考慮した利回りは高く、500円前後は買い時の株価かもしれません。
また、業績が予想通り改善すれば900円くらいまでの株価上昇も狙えそうです。
今後、徐々に注目されると期待しています。